シネ・リーブル池袋で、「パーマネント野ばら」を観ました。
さいばらりえぞうさんの作品ですね。



高知の小さな港町にある小さな美容室「パーマネント野ばら」。まさ子(夏木マリ)の切り盛りするこの店には、町の女たちが集まり、男の話に花を咲かせます。
ここに、ひとり娘のもも(畠山紬)ちゃんを連れて、なおこ(菅野美穂)さんが離婚して出戻ってきました。
まさ子さんの夫のカズオ(宇崎竜童)さんが、愛人の家で暮らしているので、まさ子さんの機嫌が悪い。なおこさんは、カズオさんに戻るよう説得しに行きますが、「男の人生は、真夜中のスナックや、夜中の2時にはしごする男の気持ちがわかるか」などと言って、帰ろうとしません。
なおこさんの幼なじみの友人のみっちゃん(小池栄子)は、フィリピン・パブを経営してます。彼女は、浮気者の夫ヒサシ(加藤虎ノ介)さんが店の女と出来てしまったことを知り、相手の女を轢き殺そうとしますが、かばおうとしたヒサシさんをはね、自分も大けがを負ってしまいます。病院でも乱闘してしまうふたり。
「どんな恋でもないよりましやき・・・。好きな男がおらんなるゆうて、うちは我慢できんのよ」という、みっちゃんですが・・・。
もう一人の幼なじみのともちゃん(池脇千鶴)が愛する猫が死んだと「野ばら」にやってきました。なおこさんが手伝って、山に埋めに行きます。
ともちゃんは、男運が悪く、いつも殴られてばかり。ようやく殴らん男に出会ったと思ったら、その夫ユウジ(山本浩司)さんはギャンブルに狂って蒸発してしまいました。そして、のたれ死んでいるところを発見されました。
また、山にお墓を作りにいくふたり。
ともちゃんは、「人は二度死ぬがやと。人の心の中におらんようになったら、いよいよ最後やと。今度こそ、本当に死ぬ」と言います。
なおこさんには、高校の先生をしている恋人のカシマ(江口洋介)さんがいて、密かに会うごとにやさしく慰めてくれます。
でも、なんで、こんなにさびしいの?
もうひとつの「女の子ものがたり」。
語られる話は、重く、切なくて、けなげで、そして、優しい。
心打たれ、ジーンとする作品ですね。

映画館に展示してあったのは、みっちゃんが着ていた衣装です。
小池栄子さんが決まっていましたね。