

わたしは、映画を観るといつもパンフレット(プログラム?どっちなんじゃい!)を買うことにしています。
今回も買うと、大きすぎて鞄に入りません。「おっ、デカ!!」ということで、刑事(デカ)の話でした、めでたし、めでたし・・・ではない。
個人的な話ですが、「笑う警官」というタイトルを聞くたびに腹が立ちます。
「まじめにやれ!」ということではなくて、「笑う警官」は、スウェーデンの、マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールーの夫婦が描いた「マルティン・ベック」シリーズの4作目。
映画化もされています。ウォルター・マッソー主演で、タイトルが「マシンガン・パニック」。なにが「マシンガン・パニック」だ!こんなもの、おいらのマルティン・ベックじゃない!!
いかん、怒りの矛先が違うところへ。・・・だいたい、原作者が角川春樹から「マルティン・ベック」シリーズのような警察小説を書かないかといわれて書いたそうな。
もう、許せん!!と、映画を観る前から怒っています。
冗談はこのくらいにして(?!)
ハードボイルドの作品ですね。
ストーリーを描くと、全部書いてしまう人なので、というか宣伝で北海道警の陰謀で、犯人に仕立てられてしまった巡査部長(宮迫博之)を救うために立ち上がった所轄署の刑事たち(大森南朋、松雪泰子その他)ということは分かっているみたいですよね。
キャリアとノンキャリア、県警本部と所轄署の関係は、「踊る大捜査線」で十分勉強されたと思いますので、おさらいはしませんが、所轄の刑事たちが現場で捜査を始めたばかりのところに、道警の捜査員が踏み込んできて所轄を排除します。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場なんだ!」という有名な格言があります。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、アジトなんだ!」
というところから、「あやしい」とにらむ所轄署の刑事たち。
でも、道警ににらまれて、ブラックリストに載ったりしたら、出世はおろか、僻地に飛ばされる。そういえば、先日も自殺した奴もいたな、くわばらくわばら・・・。と考えるのも家族を持つ身としては間違いではない。
「正義って何ですか?市民の生活を守ることじゃないんですか?組織を守るのが正義なんですか」と吠える若い刑事に「青臭いこと言ってんじゃないよ!」とどやす先輩たち。
悩みは尽きません。
でも、映画はハードボイルドです。
裏捜査本部に、裏稼業、裏には裏があります。
笑ったのは誰だったのでしょうね。
大和田伸也さんが警察の腐敗を追及するキャスター役で登場したので笑ってしまいました。そこか!