新宿武蔵野館で、「ブタがいた教室」を観てきました。
ちょっと前に、「コドモのコドモ」を観ましたので、比較をしてしまいます。甘利はるなさんがともに出演しています。
子豚を育てて、食べてしまおうという、実際に行われた授業を映画化したもの。こちらも主役は子どもたち、突っ走っています。でも、「食べるの、食べないの」という、ものすごい「問題提起」のドラマ、子供たちの真剣な議論に引き込まれます。
大人たちはと言うと、文句を言いに来る親とか、他の教師など相変わらずの事なかれ。でも、こちらは担任の先生(妻夫木聡さん)は熱血だけど浮いていない。校長先生(原田美枝子さん)もあたたかく見守り、親に対し、「子供は不満を持っているのか、子供は先生を信頼している、親も子供や子供が信頼している先生を信頼してやってほしい」とお願いします。
おやじが子供に自分の経験を話すところがいい。
「Pちゃん」と名付けられたブタに罪はなく、のびのびと育っていきます。
卒業を目前にして、どうするのかの判断を迫られる子供たち。子供たちは、泣きながら、時には取っ組み合いのけんかになりながらも、ディベートを行います。どちらが正しいとも言えない、真剣な議論。観ている観客にも「あんたはどう考えるのか」と聞かれたら…、どう答えるか。
甘利はるなさん演じる花ちゃんは転校生、ちょっと溶け込めなくて、議論にもはじめは加われません。でも、子豚を育てることに一生懸命、時には暴走。でも、そのことでクラスのみんなに受け入れられていきます。
自分で考えること、厳しい選択だったけど、とても貴重な経験をしたであろう、子供たちに拍手!
それにしても、Pちゃんの尻尾がかわいい。