”自分たちの足元を知ることで、新しい発見がある!「ぼくのおうちも けしきのひとつ」
地元・足元にある「当たり前の価値」を見つけ、活かしませんか?”
今回は観光に関する研修の共有です^^
先週末、豊後大野市地域雇用創造協議会主催の「観光人材育成セミナー」に出席!
雇用創造協議会さまでは、新しい雇用の創出を行っております!
その中でも特に、観光と農林業に関する新しい雇用や商品・ブランドの創造を目指されているようです。
(過去、同じような雇用創造協議会のセミナーにも参加→スポーツツーリズム、民泊とおもてなし、食と女性。)
雇用創造の根底にあるのは、地域おこし☆
青年団活動やまちづくりにも関する内容でもあり、参加いたしました♪
今回は、観光分野のセミナーに出席。
全4回シリーズ。まちあるき・旅行会社・添乗員・女将と、観光の各分野のプロが極意伝授!
▽地域雇用創造協議会さまのHPから拝借いたしましたm(__)m
今回、縁もあり、第1回セミナーに出席できましたので、その学習内容を簡単ながらご紹介いたしますm(__)m
☆テーマ「大河ドラマ『西郷どん』史料取材協力 『ブラタモリ』出演!まちあるきの達人に聞く地域資源を活かしたまちづくり」
☆講 師:東川 隆太郎 氏(NPO法人まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会 代表理事)
鹿児島でまちあるきをされ、地域再発見・商店街やムラの活性化などについて講演やコーディネートされる東川氏。
もともと専門は地質学(よってジオパーク活動にも精通)。
ただ、歴史も大好きで、現在放送中のNHK大河ドラマ『西郷どん』の史料取材協力(史実確認と再現、方言指導など)もされております!
また、同じくNHK『ブラタモリ』でも講師をされるほど、鹿児島を愛され、鹿児島の魅力的・ユニークな場所をPRされます!
非常に謙虚&おもしろい方で、楽しく実のあるご講演でした♪
<講演内容(主な学び。※時系列での羅列にて失礼いたします。)>
[1.選ばれる地域を目指そう!~当たり前の価値を活かす~]
・「観光」という枠にとらわれない人材・地域・ポテンシャルの光る地域、これまで観光スポットとして打ち出されていない地域=今後観光にて選ばれる地域になる(→Ex:農家によるグリーンツーリズムなど)
⇒どこの地域も頑張っているため、「どう選ばれる地域となるのか」を考えるとよい。
▽選ばれる地域のポイント
・「ぼくのおうちも けしきのひとつ」(有名な名言)
→地元・足元といった、”当たり前の中にある魅力”に”気づく”こと!
・▽観光と文化財(歴史資源)の関係について
→かつては相反するものだったが、国も正式に「文化財を活用してね!」と方向転換。
→その地域にある当たり前の価値を活かし、経済活動にもつなげよう(文化財保護には経済活動が欠かせない)
・▽「エコミュージアム」のすすめ→地域全体が博物館(住民が主役!)
▽楽しいツーリズムとは?
[2.まちあるきのポイント]
- まちあるき=2時間程度が望ましい(映画の時間と同じ感覚)
- 「変化」があると面白い…「古地図」を活用しよう!
→Ex:商店街歩き…「この商店があった場所に、戦前は〇〇があったんだよー!」と変化を伝えると、お客様の関心が高まる。 - 「バックヤード(裏舞台)」があるとお得感がある♪
→Ex:酒蔵見学(東川氏は今回、豊後大野でこの酒蔵見学があり、大変感銘を受けたそうです♪) - 「旬」なことをしよう!→Ex:”没後〇〇年”…結構魅了される方が多いそうだ。
- 「ガイド=興味の裾野を広げる(ハードルを低くしてあげる)」
→難しい言葉で説明せず、初心者でもわかりやすく説明・案内=お客様が感じる心のハードルを低くしてあげる・新しい興味の入口へ誘う。 - 「余韻」を残し、「シリーズ化」させる。
→×「全部紹介しますっ!」⇒〇「名残惜しいですが、続きは次回へ…」
⇒選んでいただける地域になる!
[3.かごしま探検の会 活動紹介]
▽理念(無理せず楽しく♪)
・様々なまちづくりをされており、おもしろいです!
▽埋立地めぐりツアー
▽爆発記念碑めぐり
→鹿児島では、桜島の噴火の記録を石碑に刻み後世に残す風習あり。
→防災の教訓として活きる。
・「ダイサイゴー(3mほどある大きな西郷どん)」の練り歩き
→西郷どんゆかりの地で歩くと、大人気☆
[4.世間遺産のすすめ]
・▽世間遺産とは?(世界遺産や国宝には程遠いが、巷にあるどこか懐かしく奥深いもの)
⇒まさに身近にある「世間遺産さがし」のつもりで、地元を歩いてみよう!
▽以下、具体例
・税込みで勝った方が安いばっさいパン
・天狗の足跡(由来がおもしろい!)
・地蔵様!?(廃仏毀釈の激しかった鹿児島→しかしまあ、胴体と頭が違う仏!?(笑))
・ご夫婦が長年かけて植えた銀杏(千本以上?)⇒いまや一大観光地に!
[5.質疑応答~鹿児島文化を知る~(※主な内容のみ)]
・島津氏の成り立ち
・もともと、鎌倉の一族(当時の南九州=その地域出身の地頭代が治めていた)
・四代:忠宗公が都城入り。
→※当時は「これむね」姓だった⇒当時の都城は「島津荘」と呼ばれていた⇒「島津」姓を名乗り始めた(「都城=名前のふるさと」)
・拠点は、出水に置いた。
・西郷どんの人気について
→鹿児島各地に足跡があるため、鹿児島県民からわっぜ愛されている☆
・西郷氏のルーツ→熊本県菊池市七城町砂田地区
⇒西郷どんはこのルーツある菊池を生涯大切にしていたそうだ。
・大久保利通の評価について
→嫌われているわけではないが、ずっと江戸(東京)にいたため、西郷どんほど鹿児島での親近感はないそうだ。
・「美味しい=甘い」の鹿児島間隔
→ポイントは「さつまいも」。とにかく甘いもの=おいしいものという感覚がある(Ex:醤油→大分よりもさらに甘い)
…と、たくさんの面白いお話、ありがとうございましたm(__)m
「当たり前の価値に気づく」ことは、ジオパーク活動でも大切だと学んでおりましたし、観光のミソとなりそうですね!
また、「余韻」・「変化」・「旬」という、まちづくりの達人からのワンポイントアドバイスもありがたかったです☆
そして、「世間遺産」。
最近目にしたことのある言葉でしたが、意味は知らず…。
これがまた面白い概念でした^^
この視点がまちづくりや観光に大切なのだと感じました♪
東川先生、ありがとうございました☆
さて、次回の観光人材育成セミナーは、11月8日(木)14時~16時、@豊後大野市中央公民館。
テーマは、「観光業のプロと一緒に考える これからの観光業の方向性」。
講師は、(株)近畿日本ツーリスト九州シニアアドバイザーの新開憲一氏です!
今回の最後で自己紹介あり。
非常に誠実そうな方でした☆旅行会社の視点から、これからの観光業についての講演のようです!
あいにく次回は出席がかなわず申し訳ございませんが、ご盛会をお祈りいたします☆
以上、学んだ内容の共有でした☆
みなさま、今一度ご一緒に足元にある魅力を探してみませんか?