2015.4.19(Sun)@大分市うみたまご、津久見市イルカ島・網代島
こんばんは!
昨日は、大分学研究会
去る3月は座学(大分の魚)→そして4月はフィールドワーク(現地学習)。
大分市の水族館うみたまごや、津久見市のつくみイルカ島、そして津久見のジオサイト!?をめぐりました
以下、魅力体験ツアーの模様をご紹介いたします!
【行程】
(1)大分マリーンパレス水族館うみたまご
(2)昼食~マグロステーキ~@浜茶屋
(3)うみたま体験パークつくみイルカ島
(4)網代島
▽動画
(1)大分マリーンパレス水族館うみたまご
大分を代表する水族館
人気や知名度は、全国でもトップレベルではないでしょうか。
前日に、「あそビーチ」という新しい施設ができたばかりで、さらに人気を集めそうです
マリーンパレス創業は1964年と、50年以上の歴史あり
もともと、大分市長だった上田保氏が、高崎山自然公園とともに立案した水族館です。
世界初の潮流式回遊水槽を導入した水族館でもあります!
(それまでの水族館=水槽が区切られている:箱状⇒回遊式:区切りが無く魚が自由に泳げる=魚にストレスを与えない)
また、水族館では珍しく、完全民営とのこと(通常は行政も加わっている)。
2004年から、「うみたまご」としてリニューアルオープン!
私自身は、幼稚園時代(マリーンパレス時代)以来、実に20数年ぶりの訪問
今回は、バックヤードツアーに参加。
普段は入れない、水族館の舞台裏(スタッフ側)にお邪魔いたしましたm(__)m
▽最初の舞台裏にて。
立派な魚類模型ですね!
一体何のために使われるのでしょうか?
これらの模型は、目の見えない方のために使用されるそうです。
言葉で説明するよりも、手で触った方が非常に分かりやすいそうです。
50年前に製作された歴史ある模型です。
さあ、今度は魚たちの泳ぐ大水槽へ!
…大水槽は、大きい!
一周65(?)m程度×深さ6m、1,250t(一般家庭の浴槽6,500杯分)だそうです!!
▽えさをあげると…たくさんのお魚が!
大型生物は、地上からクレーンで吊り上げ、そのまま水槽に直接入れ込むようです。
なお、サメは、スタッフが釣り上げ@豊後水道だそうです。
▽魚を運ぶクレーン
続いて、餌場へ。
餌は、毎日100kgも作るのだとか!
餌代は、年間3,000万円なり!
また、冷凍サメを触る体験もあり!
サメは、頭→尻=ツルツル、尻→頭=ザラザラ感触。
▽珍しい黄金ヒラメも
▽水をきれいにろ過する排水管も大きい!
なお、館内にあるパイプの総延長(合計)は16kmにも上るそうです。
▽ペンギン
かわいいですね♪特別に卵も触らせていただきましたツルツル
▽動物の体温計。体温計を、お尻から挿入して計測。
体温は、ヒトとほぼ同じとのこと。
▽手前から奥へと上り続く、舞台への花道(画像では見づらく失礼)
床がツルツルしているそうです。
床がツルツル=動物優先。ヒト優先なら床はザラザラ(ツルツル滑らない)。
体重が数百kgに及ぶ動物は、ツルツル床でないと自力では前進できないようです。
▽セイウチ。
ショーウィンドーの反対側、まさにバックヤードにて大接近!
この大きな体も、先ほどのツルツル床のおかげでステージまであがれるそうです。
バックヤードツアーはこれにて終了。
スタッフのみなさま、貴重な体験をさせていただきありがとうございました
その後は、水族館を堪能
▽カワウソ。かわいいですね^^
▽エイ
▽イルカ
▽ナマコ
▽チンアナゴ
▽クラゲ
▽魚の数々
▽セイウチのショー
▽イルカショー
また、前日に誕生したあそびーち。
より生き物と間近で触れ合える施設です!
▽海の仲間以外とも触れ合えます♪
▽さあ、イグアナ(カメレオン?)を探せ!
海の生き物+陸の生き物、ショーウィンドウから手で直接触れるなど、様々な楽しみ方ができました♪
雨が降っておりましたが、たくさんのお客で賑わっておりました
やはり大人気の水族館なのですね!これも大分の魅力
さて、次は南進!
別府湾→日豊海岸へ
津久見市へ向かいます
(2)昼食~マグロステーキ~@浜茶屋
お昼は、津久見市の浜茶屋へ
ここでは、贅沢にマグロステーキをいただきました
これが非常においしい
正直、マグロの生臭さがあるのではと心配しておりました。。。
しかし、そんなことはなく、ただただ美味しい
ミディアムで、肉厚。お肉を食べているようなジューシーさがありました^^
また、昼食から津久見市長も合流。
お忙しい中、ありがとうございますm(__)m
「津久見は、臼杵藩・佐伯藩の境にあり、チャレンジ精神をもった人が多い。」
「『セメント町』があるように、石灰石の宝庫」
「甘夏やしいたけ技術も、津久見が発祥」
…との市長談。
確かに、浜茶屋近くに、シイタケ栽培技術を開発した源兵衛さんの記念碑も!
また、津久見IC付近にも、石灰岩の山を確認できます。
この石灰岩風景も津久見ならでは!
津久見の石灰岩は、遠く離れた大洋の中心地で生成された石灰岩=純度が高く白い。
(←→中国の石灰岩は、大陸棚を挟んで生成=土交じり灰色)
(3)うみたま体験パークつくみイルカ島
さあ、津久見では、うみたまご系列のつくみイルカ島へ
イルカなど、海の生き物と大いに触れ合える施設です
2011年に開業。
その年に私は仕事で訪問して以来2回目。今回は参加者として楽しみました
▽タッチプール。海の生き物に直接触れます♪
なまこは思った以上に硬い&アメフラシは独特のやわらかさ!?(笑)
▽マゼランペンギン人懐っこいです♪
▽釣堀(キャッチ&リリース)もあり
▽人懐っこいバンドウイルカ
▽イルカショーも迫力満点!
▽津久見らしく、みかんソフトクリームをいただいてイルカ島を後にいたしました
(4)網代島
津久見市長が「ぜひともこちらに寄って」と豪語されるジオサイト、網代島。
私も噂に伺ったことがあり、興味のあった島です!
旧日代中学校よりアクセスできます。
▽旧日代中学校。映画「22歳の別れ」の撮影地にもなったとか。
▽陸続きに繋がっている網代島(砂州で繋がった陸繫島?)。
歩いて島へアクセスできます。
▽砂浜には、たくさんの色の石があり、面白い
▽地学専門家より網代島の地質を学びます!
[網代島の地層特徴]
・2億4000万年前の地層であり、なんと当時の流れ星のかけらも近年確認されているとか
・層状チャート(厚さ数cm~10cmの非常に硬い珪質部+厚さ数mm以下の泥質部で構成)である。
→網代島層状チャートの3つの特徴
1)大きさ0.2mm程の放散虫という海洋プランクトンが集まってできた海洋性堆積岩
2)1000年で数mm程度しか堆積しない
3)約2.5億年~2.2億年=三畳紀(地球上最初の恐竜が誕生)に形成。
太平洋の真ん中、おそらく3,000~4,000m程の深い海底で形成されたものが、プレートの動きで現在の日本の位置に移動。
網代島の地層をよく観察すると、大きく3色あり。
▽黒。三畳紀に形成。
三畳紀は、地球史上最大の生物大量絶滅(地球上生物の90%が絶滅)あり。
この時代、海に酸素がない=黒岩となったと考えられる(←→酸素がある=酸化:赤褐色化する)
▽緑。黒よりも少し酸素が存在した時代か?
▽赤紫。この時代になると、生物が回復したのではと予想されています。
しかしまあ、素晴らしい鮮やかさ
お花畑のような美しさで(笑)、大興奮いたしました
▽色が互層していることで、断層も判別しやすい!
▽地層と海風景…地球のダイナミックさがわかる素敵な島ですね!
…以上がツアー行程でした!
「対外的には非常に有名な大分の観光地も、よう考えると、地元の私はあまり行っちょらんな…。」
「私の知らない大分の魅力、すげー場所が今日もまたあった!」
「マグロも美味しいなあ!刺身だけじゃなく、ステーキという手もあったか♪」
・・・率直な私の感想。地元再発見とは、まさにこのことだと実感。
大分学研究会では、珍しい自然科学をテーマとした先月&今月。
海の生物・地層について学ぶ機会のあった今回。
実際のところ、海の生き物学習よりも、観光地としての運営・展開を学びました(社会科学的アプローチ)。
うみたまごもイルカ島も、海の生物とより身近に触れ合える・それぞれの生き物の特性を上手に活用している印象でした!
触れ合える楽しみが、人気なのでしょう^^
また、網代島には、大興奮
ちょうどジオに興味があったので、ここまで興奮したのかもしれません。
しかし、ジオに興味がなくても、地層の色模様やダイナミックスさに魅了される方も多いのでは?
今後、津久見市ではジオパークを目指すそうで、この網代島も活用されるそうです!
こうした隠れたものすご~いスポット、大分にはまだたくさんあるはず!!
こうした、私のまだ知らない大分にたくさん出会いたいですし、全国や世界にPRしたいです(*^-^)b
大分学研究会、次回例会(座学)のテーマは「大分の交通」だそうです。
高速道路の開通、LCC飛行機の就航、豪華客船列車など、交通面でも近年注目されている大分県。
交通という切り口で大分を学びます!
詳細は後日発表されるそうです。ぜひ大分学研究会HPをご覧くださいませ♪
以上です!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m
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☆HP→http://takatch.g3.xrea.com/