いろはにほへと、ちりぬるおわか…


七番目からの「とちり」 

歌舞伎では客席のベストポジションの席

見やすい席番をさしたりします。

常連のお客様になると「とちり」で宜しく

とご注文をうけたり…


さて、「とちり」

歌舞伎界では、もう一つの意味があります。


お芝居の最中に失敗してしまった事を

「とちり」と言います。

台詞を間違えたり、所作を間違えたり…

そんな場合は、その場面に一緒に出ている

迷惑をかけた役者さん達へ上下隔てなく

品物を配ります。

昔は「とちりそば」と言われ

ざる蕎麦等のシンプルなお蕎麦を現品又はチケットで配りました。

歌舞伎座の近くに出前の出来る蕎麦屋が無くなり始めた頃から?

蕎麦でなく「珈琲チケット」が流通する様に

なり歌舞伎座では「喫茶YOU」のチケットが

使われたりします、

京都南座では「ナカタニ」の珈琲チケットが

使われます。




昨日某役者さんが間違えられてチケットを頂き

本日の昼の部は、実は僕が台詞を間違えてしまい

思わずカンカンを舞台上で

ニヤケさしてしまい(泣)(笑)


主だったる役者さん達へ

ナカタニの珈琲チケットをお配りする事に…


あ〜情け無いです。



お昼の南座楽屋中継でした。





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