この度は仁左衛門が
皆様へご心配、ご迷惑をお掛けいたしました
皆様の応援で本日千穐楽までこぎつけました。
元々我が家の家系は昔伯父我當が言っていましたが「一期一会」の精神
一回を大切に丁寧に精魂込めて命懸けでやってまいりました、
そんな中での体調不良
私が明治座舞台稽古後に母から楽屋へ連絡があり
父が緊急搬送されたと…とうじ容態を聞いていなかったのでただ覚悟を決めて取るものも取り敢えず千之助と大学病院へ向かいました。
一昨日明治座が千穐楽を迎えられたので
昨日歌舞伎座夜の部を拝見しましたが
あの病院で横たわっていた八十近い父は
歌舞伎座の舞台上には居ませんでした
まるで二十代の様な芝居をする仁左衛門がそこには居ました。
先日玉三郎のお兄様とお喋りする機会があり
「おまえさんもう見たかい?」と言って下さいました。
丁度休演日が同じ10日だったので拝見出来なかったので「26日に拝見します」と伝えると
「そうかい」と安堵のお言葉を頂戴しました。
昨日の舞台を見て玉三郎兄さんの言葉に秘められた色んな事が頭を駆け巡りました、
本来なら我等が大スター左團次兄さんも
お舞台にいる筈の今回の歌舞伎座夜の部
昨日の舞台は目に、いや…心に刻んだお芝居でした。
まだまだ活躍して貰いますが
少し休んで欲しいと思いました。
今月は後一回、父も玉三郎兄さんもご無事に幕が降ります事を地方より祈っております。
馬鹿息子