今日は

坂田藤十郎のおじさまの
本来ならば89回目のお誕生日


ああ
もう一度あのお腹の底からハリのある
独特な台詞回しを生でお聞きしたいです。


欲を言えば
『扇鶴』時代
扇雀・鶴之助時代(鶴之助は後の富十郎おじさん)
父仁左衛門が孝夫時代このお二人の大スターを
夢見て、憧れていた頃のお芝居を生で見たいですし、出来れば大阪道頓堀の劇場の同じ板の上にのってみたかった…

今迄の女形像とは一線を越えた
美しさ・色気
「生涯現役」と言うお言葉がぴったりな…

昔、富十郎のおじさまに
扇鶴時代に二人でファンの大群をまいて
扇千景おば様の舞台を宝塚まで一緒に見に行った話などをお聞きしました。

父仁左衛門の話では
当時扇鶴お二人を一目見ようと出待ちのファンの方が劇場を取り巻く位の数だったそうで
車に乗り込むのは至難の業だったと思います。

12月31日
西成駒鴈治郎家(坂田藤十郎家)では
毎年千景のおば様の手作り弁当を持って
家族全員でお墓参りが恒例行事だったと
伺っていました。

渋谷、青山辺りを
扇のおば様とお二人で仲良くウォーキングをされているお姿が懐かしく思い出されます
88回目のお誕生日の時は想像も出来ませんでした。
今日 改めて追悼の意を表します。