今日から、

東京都民は他府県への移動を許される事になりました、正直今は何処でも良いので今と違う環境に身体を置いてリラックス、リセットして
コロナウイルスとお芝居の事を改めて考えなおしたいと思います。

コロナウイルスも無くなるわけではありませんし
今迄の様に直ぐにお芝居に復帰出来るわけでもありません、どう自分の仕事や家族を守って行くか

歌舞伎関係のお仕事は役者も音楽家さんも床山さんも衣裳さんも小道具さんも大道具さんも
一人前になるのには経験や勉強が必要で
数年で身につくものではありません
永年の経験や知識、感が無ければ皆様へお見せ出来る様な"芸"と呼ばれる範囲迄たどり着けません
私もそうですが、この道で何十年と仕事をさせて頂いていると、良い言い方をすれば「役者馬鹿」
で芝居以外の事を生業にする事は不可能に近いです、今現在本業歌舞伎で生計を立てられない状況に身を置かれこの先どうなって行くのか
非常に不安です、歌舞伎役者を一人育てるのには大学で言う医学部に通うよりお金も時間もかかります、我々その家に生まれて家業を継いでいるものは歌舞伎を残そうと言う使命感は人一倍強いと思いますが、そうでない普通のお家から歌舞伎の世界へ入って来てくれた若い世代が今回の事態を受け何処までこの世界に留まってくれるか?
数ヶ月皆んなの顔を見ていないので
イザ再開の時に一人も溢れる事なく再会できるのか?僕は不安です。
明日からたぶん?僕の予想ではマスクをしている以外は普段と前と変わらない様な社会の姿が見えるのでしょう
先日ある方のブログに「自分が浦島太郎になった様な…」とありました。
社会が正常に動き始めても
我々の「舞台」と言う職場・職業は
正常運転出来ないと言う寂しさと
明日からは戦わなければならないのかな?
と考えてしまう6月19日です。

新しい舞台のあり方、表現の仕方を考え
劇場で皆様と一日も早く一体になれる事を夢見て
これからも頑張ります。

追伸…
今の自分孝太郎の表現の場はこのAmebaさんだけで行こうと思っています
YouTubeやツィッターなどのオススメのコメントも頂戴していますが、そこは若手や息子に任せて
勿論ゲスト等では参加したりする場合もあるとは思いますが、とうぶんはこのAmebaさんで
思った事を勝手に書いて皆さんとコミュニケーションがとれたら嬉しいなと考えています、
コレからも宜しくお願い致します、
そしてコロナウイルスに油断される事なく
皆様ご無事でお仕事に励んで頂き、いっぱい稼いで頂き、そして「歌舞伎」を観に来てください
お待ち申しております。