そうなんです、

舞台稽古の芝居最中に、ガタガタと震え出してしまい、正直◯シッコが間に合わないのか、、、
と凄く心配したんです。

亀三郎くんのお父さん彦三郎くんから、
「兄さん、僕亀三郎の引っ込み僕は次の出番でいられないので
よろしくお願いします。」
と稽古前から度々言われていました。

又舞台の上から舞台そでへ連れて行く役目のお局様なんで、震え出した時には近くにいたのでどうしたら良いのだろうと驚きました。

大好きな野獣(彌十)ジイが家来役のお友達を刀(懐剣)で刺したからショックだったと聞いて

まだお芝居と現実が理解出来なかったたんだなぁ
と考えていたら、
昔母に言われた事を思い出しました。

僕も亀三郎くん位の年だったかな…
父仁左衛門がまだ孝夫時代、
客席で父の芝居を見ていて、
父が斬られた?か切腹して死ぬ場面を見て
『パパ・死んじゃったァ』と泣き出し
母親が、
慌てて客席からロビーへ出し(役者の家の子が泣いてたらみっともないですからね)楽屋へ連れて行ったそうです。

何の芝居だったかも、何処の劇場だったかも
覚えていませんが、役者の子ってみんなそんな経験しるのかなぁ?

うちの息子は、やっとパパと呼べる様になった頃
大成駒歌右衛門のおじ様が亡くなり、テレビで
おじ様の特集番組をやっていると、
歌右衛門のおじ様を指差し「ぱっぱ…」と言っていました。
どうも彼のなかでは、女形=ぱぱ
と言う思考回路だったみたいでした。



懐かしい思い出話しでした。