大入り袋、
大入り袋とは、
お客様が大入りになり、満員御礼になり
ましたので、お給金とは別で分配金を
役者や関係者に配った様式が
いまだに残っている貴重な歌舞伎の習慣です。
ただ本当にお客様の入りが良くない時に配られなかった覚えもあります。
昔の分配金の、大入り袋の中身は知りませんが、今は皆さん平等に100円玉が入っています。
大幹部さんになると入れ物が水引細工のついた大きな大入り袋になります。
たぶん中身より入れ物の方が高いと推定されます。
しかし、この関係者だけでも百人から二百人とか、毎回筆で宛名を書かなければならない作業、本当に大変だと思います。
この袋は、その舞台に参加した
証でもあり、もらう時には
「ああ、千穐楽なんだなぁ」
と改めて実感する瞬間でもあります。
追伸、
100円玉硬貨
学生の頃は、手元にお金が無く
喉が渇いたから、と袋から出し自販機で
ジュースを買った覚えがあります。
それからジュースが値上がりして買えなくなり、100円ショップへ行ったりしましたが、これも消費税が出てきて買えなくなり
結局僕は、封を切らずに棚に上げています。
そうそう
今はわかりませんが、
粋な劇場さんがありまして、
三越劇場さん
昔、と行っても十年くらい前迄は100円玉でなく、
百円札が一枚、大入り袋に入っていました。
流石にこれには、手を付けた事はありません
兎にも角にも、
いま皆様が沢山見に来てくださるお陰で、
出演する公演が毎回大入りになり
大入り袋が頂けるのは本当に有り難いです。