私達、歌舞伎の世界にも昇進試験があります。
落語の世界でも？二つ目とか真打がありますが歌舞伎には、三階さん(一般のお弟子さん達等)、名題さん(ナダイサン)、幹部、大幹部と大きく四つの階級から成り立っています。
試験があるのは、歌舞伎界に入門してから１０年経ち、幹部の推薦をうけられると、そこでやっと名題試験を受験する資格が生まれます。
試験は筆記、作文、実技とあり、大幹部と言われる方達が問題を作り、実技の審査もします。
先月、名題試験が実施され、うちの門弟では松次郎君が認定を受けました。
ちなみに僕も２０年程前、染五郎君や愛之助君達と楽屋で試験勉強をしたりしました。
懐かしい思い出ですが、あの緊張感は忘れられませんね。
落ちた同期もおりましたが私を含めこの三人は無事に一回で合格させて頂きました。
松次郎くんおめでとう。