皆さん、こんにちは。

笠岡です。

 

理系生には特にネックになる国語。古文に続き現代文も勉強法を聞いてきました。

というより、現代文の安達雄大先生佐藤浩隆先生が協力をしてくれました!

お忙しい中協力していただいて、お二人には感謝です。

 

それでは、以下お二人からいただいた「現代文の勉強法」になります。参考にしてくださいね!

 

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1 現代文の勉強の「チャンネル」について

→ ・漢字の読み書きができるようになること

  ・用語知識・背景知識も含めた語彙力をつけること

・演習問題を解いて読む力、解く力をつけること

…の3つが受験本番まで揃えてこなしてほしい課題です。

→ 「漢字」「語彙力」については、高校や予備校の授業だけでは完結しません(授業で出てきた単語だけでは英単語の量が十分だとはいえない…っていうのと同じです)。自分で練習帳なり用語集なりを入手し、分の勉強時間の中でこなしてください。

→ 逆に、「演習問題」については、いきなり自分だけで進めていくことはお勧めできません。まずは誰でもいいですから「先生」を見つけて、その人の下で一貫した読み方・解き方の「キャラ」を固めてください(「キャラ」に正解はありませんが、「キャラが固まっていない」というのは不正解です)。参考書は、「キャラ」が固まってから、その「キャラ」を洗練していくためにあるのだと思ってください。

 

 

2 漢字力アップについて

→ 漢字練習帳1冊を3巡してください2巡目は1巡目でダメだったものだけ、3巡目は2巡目でダメだったものだけで結構です。そして、3巡目でダメだったものは、ムリして習得しなくていいです。時間的なコスパが悪いですから。

→ 練習帳はどこから出ている何がいいか?…という質問をよく受けますが、どこから出ている何でもいいです。どれも最低限おさえなくてはいけない漢字はおさめています。選ぶ基準があるとすれば、それは君にとっての使いやすさかな。使いやすさは、サイズ、レイアウト等、君たち一人一人によって良い/悪いが違ってくるもの。だから、自分の直感で決めてください。

→ それから、漢字は大至急初めて、大至急終わらせてください。「時間のかかる暗記が最優先!」は、どんな教科にも共通の真理です。2年生諸君は、3年生になる前の3月31日までに、受験生諸君は、夏休みの終わる8月31日までに。

 

 

3 語彙力アップについて

→ 現代文用語集を一冊入手してください。最初のうちは、テキトーに拾い読みでOK。演習問題の本文で見た用語に出会う機会が増えだしたら、一通り全部読む構えに変えましょう。

→ 漢字とは対照的に、語彙力アップに終わりはありません。演習で分からない用語や言葉が出続ける限り、用語習得は終わりませんし、演習は本番前夜まで続く課題ですから、用語習得も本番前夜まで続けましょう。ノンビリと、しかし延々と用語集と付き合っていく…という感じです。

 

 

4 演習について

→ 繰り返しになりますが、初期段階の読み方・解き方の「キャラ」固めは誰か「先生」とやってください。参考書は、その後です。

→ 参考書で「勉強」が成立しているのは、「問題を解いている時」ではなく、「解説を読んでいる時」です。解いている時に自分が踏んだプロセスを解説と照らし合わせていく中で、「そう読めばよかったのか…」、「そう解けばよかったのか…」という実感と納得が出てくる。その瞬間が「勉強」が成立する瞬間です。

→ 裏返せば、解説を読んでイマイチ勉強した感がないのなら、それは解説を読む前の解答作業で、解説で「なるほど!」を感じるくらい、自分なりに解答プロセスをちゃんと形成できていないからです。

→ 右のような理由から、参考書の問題をムリヤリ数多く解くのはやめてください。確かに「数は力」ですが、それはその「数」が「勉強」である場合に限ります。「数」に気がはやる余りに肝心の「質」が「勉強未満」になってしまったら、それは成果につながらない「作業」に堕しているところが多いと思います。

→ どちらかというと、「週に○題」とか「月に○題」とか設定するのではなく、「1題につき2~3時間」という設定で(先ほど言った「照らし合わせる」ということを真剣にやれば、そのくらいかかります)、自分の勉強時間の中でそれが可能な「題」数を後から考えること。「毎日」がムリなら、「題」数を減らせばいい。「勉強」にならない数だけを並べ立てるくらいなら、週に1~2題でOK。

 

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以上になります。ご参考にしてくださいね!

 

現代文はセンター試験だけにとどまらず、他の教科にも影響を及ぼす大切な教科だと思います。ぜひ、早めの対策をするようにしてくださいね!特に名大理系を目指す学生は!

 

笠岡