2018年9月3日(月)

「20年ぶりの再会、小児科ならでは」

 

年賀状のやり取りは、ずっと続けていたし、

最近は、Facebookで友達になっていたから、

彼から、時々、メッセージももらっていたし、私も楽しみにメッセージを返していた。

 

でも、正直本当にじかに会える日が来るとは思っていなかった。

20年前、私が小児科医3−4年目を過ごした千葉県の総合病院国保旭中央病院。

その小児科病棟に銚子市から紹介入院になった5歳の可愛らしい男の子。

その子が、20年の時を経て、私のクリニックまで訪ねて会いに来てくれた!!

 

SKくん(26歳)、5歳で急性リンパ性白血病を発症して小児科病棟に1年間入院。

私が主治医として化学療法(抗がん剤による治療)を行った。

それはそれは本人にとっても(記憶は薄れているにしても)、ご両親にとっても大変な事だったと思う。自分も駆け出しの小児科医として必死だった。

でも、本気で白血病とも、SKくんとも、ご両親とも向き合った。

それから20年、再発することなく成人して、26歳の青年になって目の前に現れた!

病院への通院、検査、中学校でのいじめ、楽しい高校生活、声優を目指していたこと、飲食店で働いていて、周りのみんなを幸せにしたいと思っている事。

彼女がいないこと、色んな事を一晩で話した。

翌朝、西日本を台風21号が直撃する直前に新幹線で帰って行きました。

彼のこれからの人生、楽しく幸せになって欲しい。

 

だって、大変な病を乗り越えたSKくんは、特別だよ♬

 

 

↓SKくんのFacebookの投稿

 

人生初の一人旅で人生初の新幹線に乗り岡山に行って来ました!!

パワースポットで有名な招き猫美術館、吉備津神社にも行き、岡山後楽園、岡山城、名物のデミカツ丼も食べた。そして、僕の命の恩人である高杉先生に20年振りに逢いに行く事が出来ました!!

僕は5歳から6歳まで白血病で生死を彷徨う状態で一年間入院していた時に担当してくれていた高杉先生。今は総社市で高杉こどもクリニックを開業して沢山の子供たちの命を救い、そして笑顔にしています!!

当時のことから今まで生きてきた僕の20年の中でどんな経験をしたり、どんな夢を持ってがむしゃらに走り続けたこと、そしてその中で心から家族とも呼べる大切な人達と出会えたこと沢山沢山語りました。

先生が僕を担当していた時、言葉では表せないくらいのたくさんの思いを抱えて僕の病気と向き合って助けてくれたから今の僕が存在するんですよ!!

いつか自分も沢山の人を笑顔にできるそんな存在になります!!

本当に会えて良かったです!そしてこれからもよろしくお願い致します。