何が正しいのかは本当に分からないから,不満や文句を書くのはやめようと思っていたが,世の中に「もの言わざるは腹ふくるるものなり」と言われるとおり,ストレスがたまるので,個人的な思いとして書いてしまおうと思う。
1 まず,これは前にも書いたことだが,本当に腹が立つのでまず書く。指導力のない指導者ほど,個人的な使い方レベルのどうでもいい細かいことをうるさく言う。肝心のことが分かってないからだ。手の甲がもう少し前向きだとか,足の幅はもう少し近くだとか・・・・。
そのくせ,重要なことは間違っているか,意識しておらず,それに対する問題意識も持っていない。端的なのは,中段に合わせた時に,杖先を水月くらいまで下げさせる。これは,剣道の時の構えであり,木刀や刀を持った時の高さは切っ先が喉あたりに来るのは常識だ。日本剣道型でもそうであり,杖道のビデオでも写真でもそのように構えている。空手でいえば,その場突きの高さを間違って教えるようなものであり,指導者としては論外である。
これはこの指導者の属人的なものかもしれないが,この程度の人が指導者になれるという,杖道界の「指導というものに対する姿勢」が分かろうというものである。
2 指導者が自分たちが教えていることについて,頭を使っているように思えない。もっとも感じるのは,構えに対してである。うちの道場の指導者は,後ろ足の踵を上げろという。まあ,お一人の指導者は年中言っているが,お一人はあまり言わない。この方は,ご自身も上げていないし,なんとなくおかしいと感じておられるのだろう。
この「後ろ足の踵を上げる」というのは,たぶん全日本剣道連盟に加盟したことにより,剣道の影響を受けたものではないかと思われる。しかし,一方で,半身に構えろという。後ろ足の踵を上げれば,剣道がそうであるように,後ろの腰は前に向くことになり,この状態で半身に構えようとすると,ものすごく複雑で不自然な胴体の使い方をしなければならない。
この点を分かって,「でも今の指導体系はこうなっているから,こうやれ」というのであれば,まだ分かる。しかし,そのような点に気がついてさえいない。
そもそも,剣道のように後ろ足で蹴って飛び込むのであれば,後ろ足はまっすぐに前にむけて踵をあげておくことは重要であるが,杖術は,基本的に歩み足で進むものであるから,後ろ足のかかとを上げる意味がないはずだ。一般に,古武道,型武道で踵を上げるものはなく,ほとんどはべた足で後ろ足は若干外を向いているし,実際,型をやっていても,踵は着けた方が明らかにスムーズで,かつ安定する。実は,動画や写真をいくら見ても,先生方も後ろ足の踵を上げている人なんていないのであり,いわゆる古流では明らかに踵は着けている。
うちの道場の指導者の覚え間違いかもしれないが,いろいろな状況を考え併せると,たぶんそうではない。上層部の指導者にこのような考え方をする人がいるのだろう。少なくともいたのだろう。杖道の世界の力関係というものが,いかにおかしなものになっているかということが見えてしまう。
古流を学ぶところまで進んだら違うのだというのかもしれないが,基本技を後になって変えるというのは,上達論的に言って,あり得ない話である。
水月に突きを入れる時も,腰を正面に向けろという。でありながら,突いた手が正面に来ると駄目だという。ものすごく複雑な動きをしなければならない。槍のように突け,といわれるのだが,槍をつく際に腰を正面にむける人はいないと思う。
個人的には,言われたら直すが,自分の中では,踵は着け,少し外に向けることを基本に設定している。この方が,打ったときに下半身,特に前面を締めやすい。そのため,打ちが決めやすく,腰にも負担がかからないように感じている。
他にもいろいろあるが,書くのも面倒くさくなってきたので,この辺にしておこうと思う。いずれ,また書きたくなるかもしれない。
また,前の空手の流派は,指導ということに極めて厳しかったため,指導の姿勢というものについつい批判的になってしまうが,「ものを習う姿勢」としては素直さに欠けているとも思えるので,気をつけていきたいとも考えている。
古流の道場で直接学びたいと思う今日この頃である。