最近になって、教育無償化について「反対だ!」だの「教育の税金化」だの騒ぐ馬鹿どもが絶えない。
■教育無償化による定員割れ問題
これは洗脳ですね。無償化をやろうがやらまいが、少子化は進むよ。年間にどれだけ人口が減少するか解るかい? 年間130万人が死んで、70万人が産まれている。毎年確実に60万人は減少しているんだよ。これを全国の高校数4791で割る。
毎年、生徒数が125.23人は確実に減っている訳ね。
1クラスどころではない。都市圏の私立高でも3クラス分消えているんだよ。田舎の小さな高校なら学年そのものが無くなる規模さ。教育無償化をやろうがやらまいが、定員割れは起こるんだよ。
そこで、大阪府がやり玉に挙げられている。高校教育無償化によって私立を優遇しているから、公立の八尾高校、鳳高校、寝屋川高校などが定員割れを起こしたというのだ。あのなあ、先の学校には悪いけど、
学校を選ぶのは生徒なんだよ。
念の為いっておくと、大阪で定員割れを起こしているのは公立高校だけじゃないのよ。私立高校も定員割れを起こしているんだよね。この問題は避けて通れない。だったら、せめて良い学校に残って貰うのが生徒にとって良い訳よ。
失われた30年があるのも、教育無償化をずっとやってこなかったのも原因のひとつと言われている。
大阪では学区を廃止した。生徒は、誰もが自由に生きたい学校を選べる。中には、近所に公立高校がない地域だってある。だから、そこに良い私立高校があるのなら、行かしてやるべきなんだよ。その為の無償化だ。
一方で「公立高校が無くなるのは、深刻な問題」と言う者が多い。
本当にそうか? 公立高校なんて頑張って授業をやろうが、適当にやろうが、教師の給料なんて同じなんだよ。それって、全部税金で負担されてんだよ。トイレが汚いだって? そんなもんは日頃からキレイにしていない学校の問題だろうが。逆にいえば、トイレひとつすらキレイに出来ない学校に何が出来るんだ?
大阪の無償化には設備投資も含まれてんだよ。
公立高校ほど税金を多額に投入されているものはない。給料だって私立の先生よりもずっとイイんだよ。おかしくないか?
■公立高校は民営化すればいい
極端な話、今ある公立高校を民営化すれば、税負担はかなり少なくなるよ。まあ、筆者は民間人だから好き勝手いえるんだけどね。
民営化することによって、経営努力義務が発生する。公立だった高校は、今までのように、のんべんたらりんと運営する訳には行かなくなる。面倒臭い仕事を全部教師に押し付けて、ノウノウとしている職員だって淘汰されていく。
それこそ、公立・私立の垣根を超えて、真の競争になる。
教師の免許制も廃止すればいい。本当に勉強したい子は、学習塾にも行って時間を上手く使う。「免許制を廃止すれば、教育格差が生まれる」という声は多いが「じゃあ、免許を持たない学習塾の先生は教えるのが下手なのか?」って話になる。
「学習塾と学校は違う」と言いたいだろう。が、現在は生徒が選ぶ時代だ。学習塾でも道徳を教えるところもちゃんとある。それこそ、カリキュラムもしっかりしているし、学校なんかよりもずっと専門的な事を学べる。私立高校と大差はない。
んで、頑張って実績を残した教師に対しては、給料も上げてやれる。「何を根拠に実績と呼ぶのか?」については、学校で基準を決めればいい。それこそ経営だ。だから、そういう社会に早くなればいいと思っている。
別に、良い大学へ進むことが王道とは思わんさ。スポーツの道へ進みたいのなら、それに力入れている学校へ行けば良いし、高専についても同じだ。
だから、まずは高校から民営化をやり、いずれは全部の学校を民営化する。嫌でもそうせざるを得なくなるだろう。
■教育現場の働き方改革
これは、再生の道の石丸伸二氏が言っていたことだけど、以前なら筆者もそうだった。が、最近になり考えが変わった。色々勉強していくうちにね。国政でやれる事は、前原さんの改革で十分。
本当なら公立高校なんて全部なくなればいいと思っているんだけど、現存している限り、環境も改善の必要がある。それこそ、地方自治体でやればいい。
その為には、首長が足を運んで、実際に現場を観てみる必要がある。それこそ、地方によって抱えている問題が違うからだ。細かいところは地域でやればいい。国政でやれるのは、大まかに「有権者の家庭を支援」することなんだよ。
教育無償化とは、学校に税金を投入されているんじゃないんだよ。最初は、学費を有権者(生徒の親御)が払う。後から、国が支援して学費が戻るというシステム。これのどこが教育の税金化だ? この理屈なら、高額医療費制度だって医療の税金化になる。社会保険だってそうだ。企業への税金化だ。おかしいだろ。
こういうのを維新はもっと発信するべきだ。
反対する政党があるなら、徹底的に討論してやればいい。