Anime 257 - ラーメン赤猫 | 午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

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時事問題から思想哲学に至るまで、世間という名の幻想に隠れた真実に迫る事を目的とする!

■概要

 

猫だけで営むお店『ラーメン赤猫』、そこにバイトの面接で訪れた人間の珠子。正直に犬派と答えた彼女はあっさりと採用が決まり、任されたお仕事は猫たちのお世話係。ブラッシングを通じて垣間見える猫模様に、様々なお客様が織りなす人間模様。身体も心も温まる『ラーメン赤猫』、愛しさ大盛り、召し上がれ。 ©アンギャマン/集英社・ラーメン赤猫製作委員会

 

 

接客一番 味二番

 

従業員全員が直立不動で歩く猫で運営されているラーメン屋さん。

冒頭の変わった宣伝文句には、結構深い事情があるんだよね。

 

やってくる客は、猫好きばかり。

 

繁盛こそしているんだけど、猫の労力ってのは人に比べれば微々たるもの。

そこで「人の手でも借りたい」という理由から女性のパートを雇った次第。

 

その人間のパートが主人公

 

 

■登場猫物

 

 

 

■所感

 

世界のどこを探しても猫の手で営業しているラーメン屋なんてない。

だから、物珍したさでやってくる客もいる。

ラーメンの味よりも癒しを求めてやってくる客もいる。

 

でも、猫には猫でしか解らない不便さがある。

 

例えば「毛」なんてがそうで、ラーメンのスープに入らないように細心の注意を払ってるんだけど、その割には被り物をしてないんだよね。でも、それやっちゃうと単純にエンターテイメントとしての魅力が半減するから、そのままなんだろうな。

 

味見にしてもそうで、猫はネギを食べられないし、醤油などの塩分が強いものもタブー。だから、客に出す何倍もの水で薄めたスープを味見しているんだとか。一応、レシピはあるんだけど、それは先代の「人」が経営していた時のものなので、細かいところの確認は出来てないという理由から、ラーメン赤猫って…

 

「接客一番、味二番」なんだよね。

 

丼を運ぶだけでも人間じゃないから、重労働な訳であり

接客に追われて洗い物が御留守になる始末。

 

現場は大変で、やっぱり人の手を借りたいよねって話。

従業員の猫さんへのブラッシングは欠かせない。

 

でも、猫さんたち(一頭だけ虎がいる)は、みんなプロ意識を持った接客。

中には、物珍したさでやってくるYOUTUBERとか、ラーメンに毛が入っているとか言って難癖つけてくる客まで。接客って大変なんだよ。

 

猫好きの人にとっては、オススメの作品!