警察はココをみている!
■記事
交通ルールを守ったつもりでクルマを運転していても、実際は詰めが甘く、交通違反で検挙されてしまう――。車道はそんな悲劇であふれています。では、どんな点に配慮すれば法規に違反せずに済むのでしょうか。安全運転講習会や試乗会のインストラクターも務める、モータージャーナリストの筆者が解説します。(モータージャーナリスト/安全運転インストラクター 諸星陽一)
● 交通違反の年間トップは 「一時停止違反」
内閣府が毎年発行している交通安全白書には、交通違反の取り締まり件数(告知・送致)が項目別に掲載されています。
令和4年度(2022年度)の順位を見てみると、一時停止違反(146万6131件)、最高速度違反(93万2260件)、通行禁止違反(69万7682件)、信号無視(52万1829件)――という結果になっていました。
過去のデータも見てみると、面白いことに平成29年度(2017年度)までは最高速度違反が多く、平成30年度(2018年度)からは一時停止違反が多くなっているようです。大きな法改正があったわけではなく、急にスピード違反者が減ったとも思えません。これは取り締まりの方針が変わったと見るべきでしょう。
いずれにせよ、理論上は全てのドライバーがきちんとルールを守っていれば、こうした交通法規違反は起きないものです。しかし現実的には、上記の通り膨大な違反が起きています。
その背景には、ドライバーのどんなミスや勘違いがあるのでしょうか。また、取り締まりに当たって、警察官はどのような点に着目しているのでしょうか。安全運転講習会や試乗会のインストラクターも務める、モータージャーナリストの筆者が解説していきます。
● 一時停止違反を防ぐには 「横着」に要注意
それでは、ランキングトップの「一時停止違反」が起きがちな要因から見ていきましょう。
以前、交差点で一時停止違反をして出合い頭の衝突事故を起こした人が、「一時停止が必須の場所だと思わなかった」と話しているのを聞いたことがあります。このように、「どうせ一時停止しなくても大丈夫だろう」という思い込みが、ルール違反の大きな原因になります。
仮に停止線や標識がなかったとしても、見通しの悪い交差点では徐行して進入しないと危険です。状況によっては一時停止すべきでしょう。極論を言えば、どうせ思い込みをするならば「どの交差点も一時停止が必須」という考えのもと、周囲に停止線や標識がないか身構えておくと、ルール違反や事故を防げるはずです。
また、一時停止違反で取り締まりに遭う人は、確かに「ほぼ一時停止」しているものの、よく見ると完全には止まっていません。実は「ちょっと動いている」ケースが多いのです。要は詰めが甘いといえます。
一時停止の取り締まりを行っている警察官は、ドライバーからは見えない場所に待機して、そうした「横着」がないか目を光らせています。当然のごとく、彼らは「しっかり止まったか否か」を判断基準としています。
摘発されないためには、教習所で習うように、一時停止後に「安全確認」をするのがベストです。停止線のところでしっかり一時停止したあと、左右から来る人・自転車・クルマなどを確認し、大丈夫そうであればゆっくり動き出すといいでしょう。その際に人や車両が近づいてきて危ないと感じたならば、再度一時停止をして安全確認をすればいいだけの話です。
昨今は、AT車が主流です。MT車のようにクラッチを踏む必要はないため、一時停止は本来、カンタンな動作のはずです。一時停止時にクルマが「ガクっと止まる」のが嫌だという人もいますが、そういう場合はスムーズに止まる練習をしましょう。「なめらかな一時停止を極める」という目標を持つだけでも、クルマの運転は楽しくなります。
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これは本当に思うね。
昨年の話なんだけど、小型二輪の免許を取る為に京都の教習所へ通ったことがあった。たった10日間だったんだけど、講習は厳しかったよ。
普通自動車の免許は持っていたので、教習所のスクーターを扱っても殆ど違和感がなかったね。原付の少し馬力のあるやつって感じ。
じゃあ、何がそんなに厳しかったのかといえば、交通ルールを守って走行することだったのよ。「なぁ~んだ、そんな事か」って甘くみてはいけないね。
二輪車に関していうなら日常でも違反車だらけなんだよねえ。
オイラも例外ではなく、半ばそのような「違反」が当たり前に沁みついている状態で教習所へ通ったもんだから、間違いを指摘されまくりでねえ(汗)
実地訓練とバーチャルシミューションを交互に受講させて貰った訳よ。
特に、バーチャルは役に立ったねえ。敢えて、日常のようにスピードを出して走行した。勿論、安全運転も心掛けていた。が、峠を下る場面でスピードの出し過ぎでカーブを曲がれ切れなくなって転倒!ってのがあった。
「なるほど、事故はこうやって起こるものなのか」と。
実地では、とにかく一時停止に煩かったね。停止位置やどこで停止するのかも細かく指導を受けた。絶対に停止線を越えずに枠内だ。
それと、二輪車がよくやる「すり抜け」。アレは良くない。例えば「一番先頭で停止したい」というセコい理由ですり抜け、四輪車の前方の「真中」に出て停止するやつ。アレ減点の対象だからねえ。幾ら停止線の手前でもダメなのよねえ。
それが原因で事故を起こしたっていう前例もあったんだとか。
■習慣とは良くも悪くも身に付くものだ
不思議なもので、教習所に通いだして、いざ日常運転に戻った時には周りの車両が危なっかしく感じたのよ。「何でそんなに乱暴な運転をするんだ?」ってね。
「危険な目に遭わないようにバイクは左寄りに走行して「車に道を譲ってあげるくいのゆとり」を持って下さい」という講義を思い出した。
つまり、事故に遭わないようにする為の運転だ。
これは、カブちゃんを購入した今でも守っている。
「捕まる」とか「捕まらない」とかも重要だけど、それよりも「事故を起こす」ことは周りをも不幸にするということだ。
自分が当事者にならないように気を付ける。
でないと、高い受講料と教えて貰った時間が全て無駄になってしまうんだよ。
■マイナンバーカードによって運転免許証も紐づけされる
これは大幅に無駄な労力と経費を節減できる。
運転免許証の更新など、試験場や警察署の仕事が減る訳だ。
その代わり、原付の免許取得についても講習を義務づけてはどうかと思う。無茶苦茶な運転をする奴があまりにも多すぎるんでねえ。それと、取り締まりの強化だね。「アンタ、そんな運転してたら警察に捕まるぞぉ~」って奴があまりにも多すぎる。まあ、乗用車にも時折変なのがいるしねえ。
減点とか免停の点数云々よりも、罰金の額を2倍にするとか。
事故ってからでは遅いからなあ。
そういえば、JR高槻駅前南口にある松坂屋。そこの横断歩道なんだけど、絶えず人が通行する訳よ。オイラは当たり前のように一時停止して、安全を確認するまで動かなかったんだけど、何やら左手の軽トラックが原付の男と喋ってんだよ。
「気を付けなアカンなあ」
軽トラックの運転手から原付の男に言っていたようだが、別に喧嘩してるという感じではなくて、また面識があるようにも思えなくて…多分他人同士だと思うんだけど、平和的というか和やかに喋っている様子だった。
「変わった奴らだ」オイラはそう思っていたのだが、暫く進んでみてその理由が解ったのだ。案の定、物陰に隠れて警察官2名が取り締まっていたのだ。恐らく、原付がそのまま直進しようとしたところを停車していた軽トラックに止められたんじゃないのか?んで、原付が「助かりました」と、多分そんなところなんだろう。
因みに、この松坂屋のあたりには警察官も通行人も多いので、付近を通られる人は気を付けられたし。