「●●ジャパン」というアホな名称とイニエスタの移籍話 | 午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

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 ハリルホジッチ氏が解任されて泥沼のサッカー日本代表。

 

この前監督については賛否両論分かれていたのだが、問題は辞めさせるにしても「何でこの時期に?」ということだった。まあ、日本の複雑なサッカー事情が絡んでいるのは間違いないのだが。

 

新監督にJFAの技術委員長だった西野朗氏が就任するが、これもロシアW杯終了までという短い期間である。実はこの人、94年の「マイアミの奇蹟」で多少知名度がある。個人的にはガンバ大阪のイメージが強いのだが、記憶に残っているのは2008年のクラブW杯準決勝でマンUにコテンパンにやられた時だ。この時の同氏はインタビューでこう答えていた。「途中、相手にシンプルにやられてからは、ウチのクラブは何も出来なかった」と。

 

それにしても、サッカーの「●●ジャパン」という名称。最近なら「ハリルジャパン」が終わって「西野ジャパン」になった訳だ。こんなアホな名称・・・いい加減に辞めたらどうなんだろうねえ。「サムライブルーでいいじゃないか」という意見もありそうだが、これもどうかと思う。サムライなんてものは、江戸時代の暴力団みたいなものだ。まともな仕事をしない上、身の毛もよだつ人殺しの道具をぶら下げながらそんじょそこらを歩いている。これだけでも脅威なのに農家らから貢物を吸い上げ、ちょっと気に障ることがあれば殺人も厭わないからだ。

 

だが、納得はしている。中身のない者に限って、外見だけは目立ちたがるものだ。満足なプレーも出来ないのにヘヤースタイルとか格好だけは自己主張する。「●●ジャパン」なんて名称もその類であろう。

 

さて、そんなサッカー界だが、海外ではイニエスタ選手の移籍が話題だ。

 

言わずと知れたバルサの中盤なのだが、今回のリーグ戦終了後に欧州を去るようだ。問題はその移籍先になるのだが、最初の頃は中国かアメリカのクラブが有力視されていた。ところが一転、楽天というスポンサーの繋がりで移籍先は「ヴィッセル神戸」じゃないかという説が出てきた。

 

イニエスタ自身はリーグ戦終了後に発表すると言っていたが、神戸への移籍は現実的じゃないだろう。色々な面で文化が違いすぎる。

 

仮に神戸への移籍が決まったとして、どれくらいの効果が期待できるのか。

神戸は2年前には既にポドルスキというドイツの大物ストライカーを獲得しているが、特に目立った活躍はしていない。イニエスタ獲得になれば、それなりの集客はあるのかも知れないが彼が活躍出来るか、Jリーグが変わるのかといえば、まずないだろう。第一、守備を重視しないポドルスキと全てのポジションを重視する特殊なクラブ環境で哲学を叩き込まれたイニエスタとはサッカー観が合う訳ない。

 

中には「イニエスタがJリーガーにとっての良きお手本になる」という声もあるが、それはない。8歳の頃からフットボールの基礎が出来ており、フィールドの隅々まで見えていたというのだから、選手としては既に完成されていたのだ。更に、一流のクラブに引き抜かれ、そのカンテラから独自の哲学を徹底的に叩き込まれる。要するに、超一流の素材を厳選し、何年もかけて育成された訳だ。

 

そうはいえど、一方のJリーガーもプロのサッカー選手の集団だ。正直なところ「イニエスタがやってきたフットボールは分かっているけど、能力的に体現までは出来ない」というところではないだろうか。サッカーチームとしての考え方も異質だ。あちらは監督も含めて家族同然の強い絆で結ばれた一流のクラブ。

 

対してこちらには何があるのか。もしもイニエスタの神戸移籍が実現すれば、上記のようなことに気づかせてくれるきっかけになるのかも知れないがね。