人生最高のクリスマス | トロント在住の中年男

トロント在住の中年男

2011年に日本を離れ、様々な不思議な経験をしました。その中で皆さんとあるあるな経験を共有できたらいいなと始めました。中には、海外生活に役立つ情報もあると思います。是非皆さん読んでください。

自分本当にお金がないのです。

アメリカに来て、初めてのクリスマス。

 

この国のクリスマスは異常である。

 

家族を第一に考える国。

 

クリスマスは絶対に家族と過ごす。しかもみんながプレゼント交換をする。

 

しかも非常に規模が大きい。大体の人がいとこや友達を招待する。

 

カップルの場合日付をずらしてまで全員参加である。

 

そんなクリスマス、自分は本気でみんなのプレゼントを買うお金などない。

 

そもそも家族の家にいる安心感と日本人なんだからそんなことをしないだろという誤解。

 

何も準備をしていない。弟も自分もそれどころじゃない。

 

何故なら自分の経済状況から見て、アメリカの語学留学に限界がきていた。

 

そんなお金のない貧乏学生の悲しい悲鳴は置いといて。

 

アメリカやカナダには素晴らしいお店がある。貧乏人の助っ人!

 

アメリカの場合Marshallsという常にアウトレット価格で有名ブランドも非常に安く購入できる最高のお店がある。

 

このお店は革命である。本気で安い。

 

そこによくおばさんとアメリカに着いてからというもの、買い物はしないにしても結構通っていた。

 

もちろん歩いて1時間くらいの距離にあるので散歩がてら行くこともあった。

 

そこで人生初めて革のジャケットを見つけた。非常にカッコよく

 

600ドル近くするジャケットだ。

 

それが50ドル。はっ??やす。。

 

古いモデルかもしれないし、人気のないモデルかもしれない。

 

でも本当にかっこよく見えた。

 

行くたびにそのジャケットはあった。

 

心に決めていた。仕事さえ見つかればご褒美に買おうと。

 

でも仕事は本当にうまくいかない。

 

そのジャケットもある時、お店からは姿を消していた。

 

本当にショックだし、自分にお金がないことを本当に恨んだ。

 

50ドルすら払えない。

 

でも仕方ない。自分は買い物に来ているのではない。

 

勉強をしに来ているのだ。

 

そんなこんなで、クリスマスがやってくる。

 

おばさんは、友達も来ると言っていた。

 

クリスマスパーティーだ。

 

日本人でもそれくらいはやるだろう。

 

楽しみにしていた当日。

 

何故かクソでかいクリスマスツリーが飾ってある。

 

予想外の展開‥

 

もちろんツリーの前には、大量のプレゼント

 

異常な量だ。

 

弟と二人で凍りつく

 

え?プレゼントないけど???

 

とにかく仕方ない。

 

黙って時間に身を任せるしかない。

 

ご飯も終わり、英語での会話に全く着いていけない自分と弟。。。

 

クリスマスの単語くらいわかる。

 

誰かが言う。プレゼント開けよう!!!

 

自分たちには、関係ないことなので見ていた。

 

従妹たちは、みんな交換をしている。自分たちもそれを見ながら喜んでいる。

 

人が幸せなのを見るのは、非常に幸せなものだ。

 

プレゼントなんてなくてもこの瞬間がプレゼントである。

 

遥々日本からやってきて、盛大なクリスマスも見せてもらえた。

 

そんな時、弟と二人でおばさんに呼ばれる。

 

弟が何をもらったか記憶にないが、まさかの自分たちにもプレゼントがあった。

 

ただ、正直学生だから文房具とかなんかかと思っていた。

 

軽い気持ちで綺麗にラッピングされた袋を開ける。

 

そこにはなんと。。。。。。。。。

 

ずっと憧れていたあの革のジャケットがある。

 

嬉しすぎる。

 

正直人前で泣くのは、嫌いだ。

 

必死に耐えた。耐えて耐えて耐えた。

 

泣かずにすんだ。

 

だが、心の中では泣きじゃくっている。

 

今までこんなクリスマスはない。

 

過去も今もあのクリスマスが自分にとって最高のクリスマスなのは間違いない。

 

そして10年以上たった今も大切に使っている。

 

おばさん本当にありがとう。

 

今もあの瞬間のことは、鮮明に覚えている。

 

思い出しても泣きそうになるくらい感動した。

 

さらに、クリスマスと言って高いものを買うだけがプレゼントじゃないのも学んだ。

 

一つ一つのプレゼントには、思い出や歴史がある。

 

僕の中では、このジャケットがお金に変えられない最高のプレゼントだ。

 

そしておばさんに約束もした。

 

どんなに時間がかかっても英語を習得して、海外移民すると。。。。。

 

 

 

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