春が来た!
昨日の晩なんて、非常に過ごしやすい空気でしたね。
まだまだジャケットは必要ですけど、寒さは感じずに、むしろ稽古で火照った頭と体にちょうど良く涼しかったです。

本番まで、あと少しという事で、けっこう根詰めて漫才を作りまして。

私の告知はこちらをご覧ください。
と言っても、1個前の記事ですが!

なかなかな感じに仕上がってきていると思います。

前回のゲレロンステージでは手応えは感じたものの、課題をそれ以上に発見しました。ネタの構成と二人の呼吸、空気、テンションという部分で。

やればやるほどに形而が難しくなっていくので、保つ?って言うのは正しくないかもしれませんが、理想っていうモノが、信じられなくなっていくと言いますか。

結局、第三者の視点、感覚というのが欠如していると何をもって信じればいいのか、その問い合わせが常に隣り合わせって状態です。

立てりゃいいんだけど、それをするには、いや、踏み切るのは、いま作ってる以上に難しくなる部分もあるんだろうけど、やっぱ必要だと思っています。

お客さんの声ってのが、いつでも欲しい。感覚を委ねられるお客さん。

でも、そんな存在がいるわけが無い、と思うのも事実。
自分の感覚、相手の感覚、第三者の感覚、生き物、ナマモノの感覚は千変万化するものだし、絶対価値なんて見いだせないし、そんなものを作っていこうとしたら、科学への挑戦みたいになりそうで、思い描くと科学者ではない私はまったく興味が湧かない。

「面白い」と感じる心を「信じる」だけなんだぁ。


たぶん。


信じられるかどうかは、自分次第。

裏切られる可能性も信じる。


枕は以上です。駄文、お目汚し、失礼いたしました!

一昨日、下北沢演劇祭に出展している、あとりえバンガ『ななしのボク』を観てきました。

知り合いがわんさか関係していて、お客さんの中にも知り合いがわんさかおりまして、名前は変えていますが、活動歴も長いし、付き合いがある知り合いも多数おりまして、案の定、ちょっとした同窓会状態でした。

何年ぶりの人もいれば、最近お会いした人まで、久しぶりにたくさんの友人、知人とお話しすることが出来ました。

で、お笑い始めた事をちょいちょいツッコまれました。

そうですよね、ずーっと芝居しかやってこなかったもんで。

逆の立場なら、私もツッコまずにはいられません。

早く、皆さんの目の前で、皆さん全員を招待できるようになれるよう頑張ろうと思いました。


さて、観劇おじさん宜しく、適当にレポートでもしましょう。

『ななしのボク』は過去と現代を繋ぐ、妖怪ドラマでした。2幕もので、1幕目は過去、200年前だから江戸時代後期。2幕目が現代。

まず、面白いと感じたところは、衣装とメイクの力の入れ方ですね。
時代を表現する為に、必要な要素でした。
下北沢のタウンホールは中劇場サイズなので、しかも、2幕ものだとセットを建て込んだり組んだりするのは非常に難しいですから、衣装とメイクはその点でとても有意義だったと思います。

動きも、人間も然り、妖怪の挙動がよく練られていたと思いました。
ただ、劇場のサイズに見合っていたかというと、間違いなくそれだ!という感覚には至らず、説得力が少し足らない部分があったかな。まぁでも、エンタメであることに疑いはないので、ショーではなくドラマという点から、どっちに振れているのか明確にしてくれた方がたぶん、より面白くなったんじゃないかと思います。

それにちょっと付随して、セリフ。
これは、半分以上に思い当たるのが、適切に伝える事と言いたい事と、マッチングしていなかったかなと。
言い方とか、振る舞い方とか、セリフと動きは密接です。決して囚われてはいけないし、無視できないし、個も群も。サイズに振り回されていた感が否めなかった。
そういうキャラクターと割り切れば、別に違和感は無いというように思うのは演じている側の持つ、客からは不可侵な部分なんですが。

つまり、あの劇場のサイズには別のアプローチが夫々にはあって、それが実践し切れていなかった、という感想です。もったいなかったなぁと。それが舞台にも客席にも満ちていたら、倍は面白かったはず。
稽古不足ではなく、経験値不足だと感じました。

各シーンの、核となるエピソードやキャラクターの存在感、けっこうバラつきがあったように思えました。
特定の人が出ていると、それだけで安心できる、というのが半分くらい。
無かったシーンは、みんながみんな、前に出てきて頑張ってくれるんだけど、他にも頑張れる部分がきっとあったはず。
でも、そこは芝居の機微であったり、経験に裏付けされる部分なので、今回の公演が1公演しかなかったことが、非常にもったいない。
多分、1週間もやってれば、きっと凄く成長できる舞台だったと思います。お客さんで何回も同じ劇空間を生きれる人はほとんどいないけど、関係者は踏んだ分だけ成長できるもんだと思うので。
同じことは二度とできない、ってのを良い意味で考えて、自分にも当てはめて、もっともっと生きる意識を高く持とうと思いました。

音楽なぁ、なんか、逆に狙いが外れていたような気がする。もっとベタで良かったんじゃないかと。むしろ、生演奏とかだったら、無駄に盛り上がったと思う。なんでやねん!という思いと共に。まぁ、大変ですけど。それに見合う何かは100%生まれたはず。

尺の90分は、縛りだったのか疑問なんですが、2時間あった方が良かったと思う。そういうスケールの話だったと思います。
風呂敷を広げたうえで、マクロに話を紡いでいく。私なら、2幕にしないで、過去と現代を擦りあわせて作ると思うので。

それは置いといて。

説明が足りない部分は想像で補えるんだけど、その想像が合ってるかどうかの答え合わせを少ししたい気持ちがありました。
ある妖怪のキャラクターに絞ったエピソード、カケル君のエピソード、語り部なんかいたらさらにスムーズだったのかもしれない。



もっと、面白くても良かった!

すげぇ観劇おじさんに負けないくらい、批評家までいかない物言いをしましたね。
恥ずかしいけど、知り合いがいっぱい出過ぎていたので、こんくらい書いておこうと思いまして。

ちゃんちゃん。