又吉直樹さんの
ヘウレーカ!
の
ダンゴムシに心はあるのか?
の回に出ていた
森山徹さんの著作。
森山徹さんのこれまでの研究と思索から
脳のないダンゴムシにも心はあるし
無機物の石にだって心はある
というのを主張している。
ぼくもあらゆるものには心があると考えている。
ぼくが考える心は
物質の組み合わせや関係性
によって生み出されるもので
ひとの心も
心というものが独立して存在しているのではなくて
ひとを構成する物質の組み合わせや関係性によって
生じているものだ。
魂の素粒子
なんてことも考えたこともあるけど
物質を構成するそもそもの最小単位は1種類に落ち着くはずなので
その最小の物質の組み合わせや関係性が
心を生み出す
ということで言い表せていることになる。
それは自分の皮膚の内側の物質に留まらず
自分の外側の世界にある物質との組み合わせや関係性さえも
含んでいる。
で
森山徹さんのこの著作。
最初はぼくの考えていることとは違う感じがしたので
なんだかなあ
と思っていたが
よくよく考えると
やはり同じことを言っていることになると気づいた。
森山徹さんの主張のキーワードは
デンサー的行動決定機構
創発型コミュニケーション
潜在行動決定機構群
隠れた活動体
ということになるだろうか。
顕在化した言動の背後には
多数の抑制された潜在的な言動のひらめきがある
っていうことと理解した。
で
無機物にも
顕在化している現象の背後に
多数の抑制された潜在的な現象のひらめきがある
と。
にしても
森山徹さんのこの研究。
イグノーベル賞系というか
科学の本流からは離れているというか
ぼくみたいな者には興味をもっておもしろがられるけれども
一般的なひとたちからは
うさんくさい科学というか
こんなもの科学じゃないというか
こういう研究には公的資金は投入できないといわれそうな
そういうアウトロー感があって
ちょっと心配にもなるけれど
妻や娘さん2人からは理解されているようで
それはそれでしあわせなことである。
あと
ぼくがすきな
椎名林檎さんやコムアイさんのことなども書かれていて
親近感が湧いた。
--モノに心はあるのか 動物行動学から考える「世界の仕組み」--
森山徹