読み始めは正直なところ
なんだかよくわからないな
って思っていた。
でも
読み進めていくうちに
なんだかこういうのいいな
って馴染んできた。
ストーリーのはっきりした
連載の漫画ばかり読んでいるので
こういう1話完結でストーリーのない日常的な漫画って
読みなれていないせいもあって
いまひとつどう読んだらいいのかがわからなくて
戸惑いがあったのかもしれない。
たあたあたあと遠くで銃の鳴く声がする
なんて
初読はまったくちんぷんかんぷんで
シュールだなあと思ったんだけど
作品の世界観に慣れてからは
とても気持ちよく読めた。
アネサとオジ
の2人の話もすごくやさしくて好き。
最後の
玄関
もとてもよかったな。
ここちよい孤独感とかなしみと。
おとなになったふたりを
見てみたい。
漫画だからこそ出せるこの空気感世界観。
--高野文子作品集 絶対安全剃刀--
高野文子