川上未映子さんと
穂村弘さんが
78のキーワードについて語り合った1冊。
ぼくはおふたりとも好き。
ことばのセンスがいいよね。
というわけでこの本も読んでみたのだが
なんといっても軽い軽い。
これって決して対談ではないよね。
まさに
ふたりごと
って感じ。
喫茶店で駄弁ってるのか
って突っ込みたくなるくらい
気楽そうな会話。
やってる方はそりゃあ楽しいだろうね
ってこれは失礼かな?
ぼくはファンだから読むけど
そしてもちろんうれしいしたのしいけど
ファンじゃないひとはきっと手にとらないだろうし
読んでもピンとこなさそう。
っていうか
そもそもファンサービスのための企画なんだろうけど。
まあ
しょーもないしょーもない
といいながらもそこはやはり言語センス抜群のおふたりなので
ところどころ
おおっ!
って思うところもありました。
未映子さんの小説はたしかに打擲小説的。
小保方さんのくだりもなるほどって感じ。
喧嘩のところでのおふたりのアプローチの違いも
おもしろかった。
明日からの生活のための喧嘩。
無自覚な善人問題。
それにしてもこのおふたり。
お互いがお互いをリスペクトしすぎていて
ちょっとひく。
うそ。
ぼくはひかないけど
一般的にはどうかな
ってちょっと心配。
いま思えばこの本の軽さは
ラジオ番組に似ているかも。
おふたりでラジオ番組を担当したら結構おもしろいかも
ってそんな時間ないか。
それにしても表紙のおふたりの似合っていること。
いいねえ。
直筆のキーワードの数々も愉快。
--たましいのふたりごと--
川上未映子×穂村弘