このたびは        菅家 | (本好きな)かめのあゆみ

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このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向山

紅葉の錦 神のまにまに


菅家





新年 あけまして おめでとうございます。


昨年に引き続き、新年のごあいさつが秋の歌になってしまいました。


小倉百人一首は秋の歌が多いですね。


和の国の美は秋にこそあるということでしょうか。


菅家っていうのは菅原道真さんのこと。


菅原道真さんの歌といえばぼくの好きなのはこれ。



東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花

あるじなしとて 春な忘れそ



このたびは

にしても

東風吹かば

にしても

自然への感受性とそれを言語化する能力が洒落ていますね。


雅の時代のダンディズムとはこういうことをいうのでしょう。


とかく自然と切り離されがちな現代。


けれどもていねいに身の回りを観察すれば

ぼくたちと自然はいまでもしっかりとつながっていることがわかるはず。


余裕のあるときもないときも

深く呼吸をしながら

自然の美を感じていたいものです。


さて2015年はどんな年になりますことやら。


いや

どんな年にするかは自分次第かも。


能動的に生きるひとも受動的に生きるひとも

今年も1年、よろしくお願いいたしします。