世界卓球 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

そんなに卓球が好きというわけではないのだが、女子団体の準決勝、日本対オランダの試合を2番目の石川佳純選手とリー・ジャオ選手の対戦で観てしまい、あまりの熱戦についつい最後まで魅入ってしまった。


なんか勝てそうな雰囲気になってから逆転されたりとかして、まったくもってはらはらどきどきした。


日本チームに立ちはだかるリー・ジャオ選手はあっぱれだった。


ベテランの彼女ひとりに日本は敗れかけたような気がする。


そもそもオランダチームにリー・ジャオ選手が属している時点で、一瞬、なにがなんだかわからない気持ちになってしまったのだが、思えば、スポーツの世界ではこういうことはもはやあたりまえになっているのだった。


日本にも帰化した選手がいたことがあるような気もするし。


そしてもつれにもつれて5番目の対戦。


石川選手とエーラント選手。


石川選手の気迫がすごかった。


あの白いピンポン球にすがりつく石川選手。


捻挫でもしたんじゃないかと思われるあの喰らいつきの場面ではひやりとしたし、同時に、この若いひとにいま覆いかぶさっているであろうプレッシャーの重さを想像すると、ただテレビを観ているだけのぼくの胸さえ苦しくなってくるのだった。


しかしまあ、あれだけ劇的な展開もなかなかないだろうな。


試合が終わった瞬間の石川選手の涙はとてつもなくきれいな涙だと思った。


あんな涙を流せる機会なんて人生のなかでそうそうあるもんじゃない。


いいものをみせていただいた。