気まずい3人 | (本好きな)かめのあゆみ

(本好きな)かめのあゆみ

かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

スタバでオーダーに並んでいた。


たまたま混んでいて順番がなかなか進まないので、スタッフのイケメンのお兄さんが気をつかって事前にオーダーを聴きに来てくれた。


ぼくがいつものスターバックスラテのトールのホットを注文した後、イケメンのお兄さんは後ろに並ぶ女性に注文を聴いた。


そのときぼくは少し嫌な予感がした。


というのもお兄さんがぼくの注文をメモしたのと同じ伝票に女性の注文内容を書き始めたのがちらりと見えたからだ。


恐れていた通り、女性の注文を聴き終えたお兄さんがぼくと後ろの女性に向かってこう言った。


「ご一緒ですか?」


ああ、やっぱりそうきたか。


そういうことは先に聴くべきでしょう。あるいは聴かずに黙って別扱いでしょう。


しかしもうこうなると気まずい展開がほぼ間違いなく続くはずだ。


案の定、後ろの女性は、強い調子で「いいえ、違います。ひとりです。」ときっぱりと返答した。


その答えている口調がいかにも、「前の男の連れと思われるなんて心外だわ。まったくどうかしてるわ。失礼ね。」とでも言いたげな様子だったので、ぼくは前で弱々しく「いいえ・・・」というのがやっとだった。


混んでいたせいもあるけど、ぼくと、後ろに並ぶ女性との距離感が不自然に近かったから、お兄さんも間違えちゃったのだろうか。


ぼくも気まずかったけど、お兄さんも気まずかったに違いない。もちろん女性も。


こういう場面でもう少しウィットに富んだ対応ができれば気まずい出来事を微笑ましい出来事に変えられるんだけど、ぼくにはそういう機知が働かないんだよね。


ほんと、気まずくて苦笑いしちゃう出来事でした。