2013年4月13日(土)午前5時33分頃 | (本好きな)かめのあゆみ

(本好きな)かめのあゆみ

かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

揺れているのに気付いて目が覚める。


花粉症のおかげでちかごろは眠りが浅いのですぐに気付いた。


とっさにあの日を思い出す。


そして来たるべきあれが来たのかという思いが脳裏をよぎる。


揺れがおさまるのを待って立ち上がり家のなかの様子を見まわる。


何も起こっていないようだ。


ネットで情報を集めると震源地は淡路島付近で淡路市郡家と淡路市志筑で震度6弱。


結構大きい。


ぼくの住むエリアは震度3となっている。


震度3にしてはよく揺れたような気がしたが。


しばらく緊張感を持ちながら状況の推移を見守るがこのあたりでは余震も特段起こらなさそうだったので再び眠ることにした。


起きてからも特に何も変化はなく、いつもどおり歯を磨こうとすると立てかけていた歯磨き粉が倒れていた。


そしていすに腰掛けたときにちいさくばりっという音が聞こえたのでいすのあしもとをみると何かちいさなプラスチック様のものを踏みつけたような破片が散らばっていた。


あたりの床をみまわすと、インドで買ってきたお気に入りの象のキッチュな置物が転がっていた。


置いていた書棚から転げ落ちたときに象の一部が破損したのだろう。


いまのところ変化といえばこれくらいのもの。


けれどもまだ、おそらくぼくが気付いていないところで何かが倒れたり落ちたりしているにちがいないが、きっとそれに気付くことはもうないだろう。


とりあえずはいつもの週末がふつうに過ごせそうで、ほっと胸をなでおろす。


けれどもこのあとどうなるかは、誰にも保証できない。


そんな不確かな世界でぼくたちは生きているのだ。