いままで見たこともなかった図書館のホームページの新着案内のページで、たまたま見つけたこの本。
高田純次さんの適当川柳。
おもしろそう。
ぼくは以前から高田純次さんのあのひょうひょうとしたいい加減さのファンなのです。
ぼくも高田純次さんのようなダンディなおじさんになりたい、と目標にしているくらい。
たまにテレビで見かけたときに、共演者との気の抜けたような受け答えが魅力的で、常々、言語センスが高そうだな、とも思っていたので、適当川柳というタイトルからして、ぼくとしては読みたいという気になったのであります。
貸し出し中で順番待ちは1人ということなので、1か月くらいしたら借りられるかな、と予約したのが去年の10月のこと。
そして年が明けた今月、ようやく順番が回ってきたという次第。
やっぱりこの本を借りようなんていう人はそもそも適当、というか、いい加減な人なのだろうかな?と言いたくなるようなエピソード。
もしかしたら、いつまで経っても返してくれないのであらたに図書館が入手したのかもしれないとも思う。
で、読んでみる。
ある程度、高田純次さんのテレビでの言動からエロねたが含まれているのは想定してたけれども、まさかの全編エロ川柳。
最初から最後までみっちり。
しかも中身が、中学生か!って言いたくなるようなオーソドックスなもの。
引用はしませんが。
いやね、おとこの考えるエロなんてじじいでも小学生でもそう変わらないんですけどね。
だからってこれはぼくの思っていたのとは違うなあ。
いや、エロがいやなんじゃなくて、言葉のセンスの問題で。
個人的にはアメトーーーク!でオアシズの大久保佳代子さんが詠んだ黒地蔵の句みたいなのならむしろOK。
あれはセンスがあった。凄みもあった。
いや、いいんですけどね。
まあ、それでも、読者が投稿したエロ川柳に高田純次さんが寸評を入れるコーナーでは、きらりと光る推敲などもあり、やはり只者ではないという片鱗をちらりとのぞかせていましたよ。
まあ、こんな64歳にぼくもなりたい。
それにしても、図書館の司書さん、この本を置くって勇気ありますよ。っていうかもしかして忙しくて読んでない?適当川柳っていうタイトルだけで入手?
そんな疑問も感じたのでした。
まあ、おおらかでいいんですけどね。
そもそもこの本の売り上げに貢献していないぼくに文句を言う資格はないのですが。
――適当川柳――
高田純次