きらクラ!- NHK文化祭 公開生放送 - | (本好きな)かめのあゆみ

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11月4日の日曜日にあった

きらクラ!- NHK文化祭 公開生放送 -

をラジオで聴いていましたが

3日経ったいまでもここちよい興奮が残っています。


感動的な番組でした。


NHK-FMブログで当日の模様が写真つきで紹介されていますが

あんなに至近距離で演奏が聴けたんですね。


会場に入れたひとは幸運です。


すごい現場に立ち会ったことになると思います。


バンドネオン奏者の三浦一馬さん。


若干22歳。


経歴を聴いていたらものすごいバイタリティでびっくりしっぱなし。


そして演奏。


ピアソラの曲はホントにいいですよね。


哀しみと愁いそして熱。


そこに若さゆえのみずみずしさもバンドネオンの音から感じられてキキホレマシタ。


BABBOさんのピアノもやさしくて包み込まれます。


演奏とは関係ないですが

遠藤真理さんも言っていたようにBABBOさんの声が良すぎです。


三浦一馬さんも力にあふれたいい声だと思いました。


三浦一馬さんのバンドネオンと

BABBOさんのピアノと

遠藤真理さんのチェロが

この日初めて協演したとは思えないコンビネーションで奏でた

ピアソラの

オブリヴィオン

にはシビレマシタ。


お互いを確かめ合うように繊細に歌い上げた演奏でした。


一音も聴き逃すまいと集中しながら聴いていました。


きれいな感傷とひかり。


そしてそして。


ぼくがいまも忘れられないのが

BGM選手権。


ふかわりょうさんが朗読した

中原中也さんの詩のなかでも

雪が降っている……

にあわせて

遠藤真理さんがチェロで奏でた

アルヴォ・ペルトの
鏡の中の鏡

はびっくりするぐらい詩にぴったりで

雪の舞う世界に一瞬で連れて行かれました。


あまりにも静かさに満ち満ちた冷たいのに暖かい空気に包まれました。


これは実に良い曲で良い演奏でした。


それにしても

ふかわさんの声と

遠藤さんのチェロの音色は

相性がずばりです。


そしてそしてそして。


なんとふかわさんのご両親も会場に入られていて

息子のふかわさんにいじられていました。


びっくり演出です。


っていうか親子の仲がいいな。


父と息子ってこんな関係になることはなかなかないと思いますけどね。


ふかわさんのおとうさんもおかあさんも

遠藤さんのことをかなり気に入っているというのが

声だけでも十分に伝わってきましたよ。


さながら

息子の妻に

といわんばかりに。


息子の妻

というのはともかく

ふたりの相性は抜群なので

聴いているぼくも楽しいのです。


とにもかくにもこの公開生放送は

きらクラ!

における伝説的な放送回になったと思います。