夕刊の記事を読んで思ったことなどをそこはかとなく書き連ねてみる。
ネトゲ廃人
なる呼称もあるそうだが
オンラインゲームに依存しすぎて
体調も生活も崩壊させてしまう人が増えているという。
ある人がいうには
ゲームの世界で自分の操るキャラクターが強かったりすると
ゲームの世界の仲間から誉めてもらえたりする
のがうれしいらしい。
また
現実の生活では毎日ろくなことがないけれども
ゲームの世界ではキャラクターの成長が実感できたり
イベントをこなしたときの達成感を得られたりするので
充実感を味わえる
ともいう。
なるほど。
その発想はわからなくもない。
やっぱり努力が報われないっていうのはつらいもんだしね。
ところでぼくも
昔はゲームをしていた。
あたらしいロール・プレイング・ゲーム(RPG)が発売されると
その日のうちに購入して寝る間を惜しんでやっていたクチである。
しかしいつの頃からか仕事が忙しくなりはじめ
単純にゲームを楽しむ時間がなくなったため
ゲームに触れない期間ができた。
それ以来やらなくなった。
ときどき昔遊んだゲームの続編が発売されたりなんかすると
久しぶりにやってみようかな
なんて思うのだが
実際にはやらない。
なぜかというと
ぼくの好きなRPGはいろいろとこなさなければならない使命があり
昔はそれが好きだったのだが
いまはそれを仕事のように感じてしまい
実際の仕事でもうんざりしているのにゲームの中でまで仕事をさせられてはかなわない
と考えるようになったからだ。
たしかにゲームのなかでは決められた手順をこなせば確実に成長したり報酬があったりするのだが
だからなんなの、しょせんゲームの中のできごとに過ぎないじゃない
って考えるとやる気がなくなる。
それよりも現実の仕事をいくらかでも前に転がす方がいまのぼくには重要なのだ。
現実の仕事ではゲームのように目に見えるような達成感はなかなか得られない。
それが物足りないという気持ちもわかる。
でも
そんなに焦るなよ
とも思う。
結果なんて忘れたころにあとからついてくることが多いんだから。
徒労に思えた仕事が思いがけなく成長につながっていたことに気付くことだってある。
まあ
そんなこんなでぼくは
誰かのシナリオに沿ったゲームの中で達成感を得るよりも
現実の生活で長いスパンで達成感を得るほうを
選んでいるのである。
とはいえ息抜きのゲームもたまにはいいけどね。
ゲームのクリエイターたちは
それこそ真剣にエンターテインメントを創造しているんだから
ファンタスティックな体験だってゲームでできちゃうわけだし。
あくまでも息抜きや娯楽であると心得るべし。
ゲームで自己実現をはかろうなんて思ったらいけない。
ちなみにぼくは
現実の仕事で達成感を得たいときには
仕事時間の終わりの方で
簡単でもいいからやり切れる仕事をこなしてフィニッシュを決めた気分になる
っていう方法を採用しています。
大きな懸案は翌日に持ち越しても
かたちの上で何かが片付くと心理的にすっきりするからね。
サッカーでいうところの
シュートで終われ
みたいなことかな。
まあこんなふうに説教くさく
思ったことを汚らしく垂れ流してみたわけだが
こうやってブログになにか書いてることと
オンラインゲームにはまっていることとの違いを問われると
思いのほか苦しいということも知っているのだ。