こんな夢をみた。
が
語る前に少し言い訳がましく述べておく。
夢を語ることはしばしば
自らの無意識領域での欲望を恥ずかしげもなく晒すことと同じであるが
たとえそれがリビドーと罵られようが
ぼくには知ったこっちゃない。
あまりにも不可思議だったので
書かずにはいられないのである。
昼間っから読むにはたえない内容なので
良識の持ち主はぜひとも無視していただきたい。
舞台は
どこぞの病院らしき建物の中の
広い待合室風のスペース。
多くの人々がソファーに座ったり
窓口に並んだりしている。
その部屋の壁際に
何の仕切りもない状態で
男性がおしっこをするスペースが設置されている。
よくサービスエリアなどにある
タイル張りで小便器がない壁型タイプである。
部屋として独立していないので
待合スペースからは丸見えである。
が
誰もそれに違和感を感じることもなく
ごくあたりまえの光景として自然になじんでいる。
で
そんな場所でぼくは尿検査のために
透明のプラスチック容器の中におしっこを入れようとするのだが
これがなぜかなかなか上手に入らない。
何回やってもうまくいかない。
失敗しても何回でもおしっこはとめどなく出てくる。
しまいにはプラスチック容器を持つ手に
おしっこがかかりびしゃびしゃになる始末。
こころは焦る。
隣ではなぜか
DAIGOさんらしき男性が
おしっこが入った透明のプラスチック容器に試験紙をいれ
さくさくとチェックをしている。
結果に問題がなければ
お得意の決めポーズで
WISH
って言っている。
ぼくはなかなかDAIGOさんの検査の場所まで辿り着けず
どんどんやるせない気持ちになりながら
透明のプラスチック容器のなかにおしっこを入れるべく
悪戦苦闘している。
そんなとき
ようやく目が覚めた。
あ
これは夢だったのか
と気付く。
そして思う。
幼いころであれば
おしっこの夢をみると
もれなくおねしょでパンツがぬれていたのだが
おとなになった今は
幸運にもおもらしをしたわけでもなく
いたって普通の寝起きである。
思いあたるのは
ゆうべ飲み過ぎてくたびれて
トイレにも行かずに寝てしまったので
からだがトイレに行きたがっていたのだろう
ということだ。
とにもかくにも
幼いころの夢と現実との一致から
おとなのいまの夢と現実との乖離へと
からだは見事に調整しているなあと
感心しきりなのである。