ねらわれた学園 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

いったいぼくは中学生のころ何をしていたんだ

っていいたくなるくらい

いまさらながらにこの本を読んで

そして感想は

おもしろかったです。


タイトルは知っていたんですけどね。


読んだことなかったのです。


中学2年生の学園物語。


ジュブナイルSFっていうらしいですけど

これを中学生のときに読んでいたら

夢中になったでしょうね。


しかし

いま読んでもどきりとするほど興味深いのです。


主人公の関耕児

幼なじみの楠本和美

同級生の西沢響子

生徒会長の高見沢みちる

そして。

彼らが通う中学校の名は

阿倍野第六中学校。

うわ

大阪っぽい。


のっけから親近感が湧きます。


作者の眉村卓さんは大阪市生まれなんですよね。


いい感じです。


でも作品は関西弁じゃないですよ。


物語としては

さくっと一気読み

ですが

名作の誉れ高い作品だけに

どきどきの連続です。


あらすじは申しません。


読んだことのないひとはぜひご一読を。


あのころの自分を思い出しますよ。


関耕児のお父さんの発言が

いちいちいい味出していました。


現在の日本の世相をも予見しているようで

考えさせられたりもします。


世間を席巻するあのひとたちは

きっと奴らの影響を受けているに違いない

なんて夢想したりします。


ねらわれた学園

どころか

ねらわれた国家

って勢いです。


それにしても読んでよかったー。


ちなみに

11月10日からアニメ映画がロードショー。


舞台は鎌倉。


登場人物は奴以外は別人。


でも主人公の祖父が

関耕児となっているので

きっと孫の世代の物語になっているんでしょう。


劇場予告を観ているだけで

う~ん甘酸っぱいですよ。



――ねらわれた学園――

眉村卓