例えば途轍もなく気になることがあったりして
眠ろうとしてもなかなか寝付くことができずに
さりとて起きていても何かできることがあるわけでもないうえに
肉体は切実に休息を欲しているので
ベッドに横たわる姿勢は続けており
意識は夢と現とその境目を行ったり来たりしながら
気づけば空は早くも夜から朝になりつつあったりして
時計を見遣れば5時5分。
やにわに起きだして
国立天文台のホームページで調べてみると
今朝の日の出は5時5分。
思えば空は日の出を待たずして明るくなるものであった。
夏の早朝のまちは
存外にも早起きの住人たちが多く散歩で行き交っており
健全。
夜更かしなぼくたちには窺い知れぬ朝ぼらけの愉悦。
贅沢。
日中のうだる暑さを予感させつつも
ほっとするほどに涼しい風が吹いている。
長い夏の1日の始まり。