勧毒懲悪 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

嘘憑キズム

を購入した時に

タワレコ限定販売

ということで購入した

メジャーデビュー直前のミニアルバム。


嘘憑キズム

もそうだけどこの

勧毒懲悪

も聴き始めのインパクトだけではなくて

聴けば聴くほどに味が滲み出るアルバムだねえ。


収録曲はこれら。


1 極刑

2 世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄

3 Soupy World

4 09電車

5 HOME

6 12月12日(naked ver.)


これらのタイトルのおどろおどろしさに欺かれてはいけない。


なにしろ小南泰葉さんは

嘘憑きと名乗る偽悪家なのだから。


極刑

からして実にポップ

しかも詞に哲学の香りもただよう。


歌い方

ことばの音への乗せ方

なんかも絶妙で独特。


♪おいたしたら打って 叱られたら油を火に注いで♪

ってところ好き。


世界同時多発ラブ~

もハードながらクール。


時事的にもどきり。


Soupy World

はおしゃれ

カラフル。


ミュージック・クリップもかわいい。

狂気というよりも正直さや自由さにうっとりとする。


09電車

は一転

暗いおとぎ話の世界へ。


この

むなしさあやふやさおぼつかなさ

なのに

なぜかかわいい曲だと思えるんだよね。


HOME

なんて突然あたたかくてやさしくて。


でも

かなしさもさびしさも

たずさえているんだよね。


全曲を通じて言えるのかもしれないけれども。


かよわくて正直なこころの持ち主たちに響きそうだ。


12月12日

は象徴的な曲なんだろうね。


ファンにはとてもいとおしくてたいせつな曲。


小南泰葉さんにとっての墓標的な意味もありそう。


うつくしい。






―勧毒懲悪―

小南泰葉