2012年3月23日(金)午後7時10分から8時40分ごろまで
大阪市中央区本町にある北御堂にて。
ナカノシマ大学2012年3月講座
アースダイバーでわかった、大阪のこと
を聴きに行ってきました。
講師は
中沢新一さん
江弘毅さん
コーディネーターは
釈徹宗さん
小雨のちらつくなか
ぼくも職場から歩いて北御堂までやってきました。
実は北御堂の前は何度も通っているのですが
石段を上がって中に入るのは
初めてだったんですよね。
メインゲストの中沢新一さんは
瀬戸内海の漁村からやってきたとのことで
10分遅れの到着でした。
その前には博多にいらしたそうで
日本全国を忙しく飛び回っておられるようですね。
会場の240席は満席。
年齢層も男女比率も
バランスよく
中沢新一さんのファン層の広がりを感じました。
講演でお聴きしたお話に対するぼくなりの感想です。
大阪はこってりだとよく云われるが
実際はきわめてあっさりしている。
ニヒルであると同時に
敗者に対するやさしさを持ち合わせている
そのとおりです。
大和に敗れた物部守屋。
物部守屋をいかに葬るかは重要なテーマだった。
そこでの
笑い
という儀式。
大阪の笑いの原点は
此界と異界の結節点での儀式。
なるほど。
お通夜となぞなぞ。
だんじりと捕鯨。
ともすれば広がりすぎる中沢さんと江さんの話を
実に巧妙にやりまわす釈さん。
大阪の人の原型は
水際を移動する人
すなわち
海民。
海民は国家をもたない自由な人。
なんだかわかるような気がする。
海民の経済は
モノとこころを切りはなす無縁の経済。
大阪の商売はしばしば他の地域の人からは
えげつない
と評されることもあるが
えげつない
のは本来の大阪の商売とは異なる。
船場に代表される
かつての大阪の経済では
海民であるがゆえに
モノとこころを切りはなさざるを得ないことを自覚した上で
だからこそえげつなさをタブーとし
信用を築き上げる
という不文律あるいはモラルが備わっていた。
いつのころからか
そのタブーが失われていったが
それはやはり
標準化
拡大化
の影響だと思う。
長くなったので続きはあらためて。