文学イントロ【出題編】 | (本好きな)かめのあゆみ

(本好きな)かめのあゆみ

かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

読書の秋。


音楽だけでなく文学にとっても

導入部はとても大切です。


それだけに

作者の熱意のこもった

名文は数知れず。


さて

文学好きさんなら

全問正解間違いなし?

の文学イントロクイズです。


あなたはいくつ分かるかな?

(なお、日本語以外の作品は

ぼくの手持ちの本の翻訳ですので

あしからず。)


秋の夜長の暇つぶしにいかが?




①きょう、ママンが死んだ。


②二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。


③アテーナイ人諸君、諸君が、わたしを訴えた人たちのいまの話から、どういう印象を受けられたか、それはわからない。


④そのロボットは、うまくできていた。女のロボットだった。人工的なものだから、いくらでも美人につくれた。あらゆる美人の要素をとり入れたので、完全な美人ができあがった。


⑤ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。


⑥或る曇った冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待っていた。


⑦かれは年をとっていた。メキシコ湾流に小舟を浮べ、ひとりで魚をとって日をおくっていたが、一匹も釣れない日が八十四日もつづいた。


⑧申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。


⑨1942年6月12日 あなたになら、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、なにもかもお話しできそうです。どうかわたしのために、大きな心の支えと慰めになってくださいね。


⑩隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。



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ごきげんよう。