天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
僧正遍昭
文学が恋しくなる秋。
5ヶ月ぶりの小倉百人一首。
これで12首目。
100首コンプリートはいつになることやら。
天女かと見まごうほどの美女が舞っていたら
思わずこうつぶやきたくもなります。
天女が似合う場所はもちろん天ですが
いったん目にしてしまうと
帰したくなくなるのもおとこごころ。
それで失敗するのも
おとこのさが。
雲の通い路
ってかっこいいですよね。
壮大で
舞台装置としては最高です。
それを閉じさせるほどの
天の風を求める気持ち。
これもダイナミックです。
今も昔も
おとこたちの美女の舞い好きは
変わりません。
いや
ぼくと
僧正遍昭さんでは
目のつけどころが違うかもしれませんが。
それにしても上手にまとめますよね。
女性を口説くのにはもってこいの歌ではないでしょうか。