ぼくが映画館によく足を運んでいた頃
この作品も映画館で観た。
展開に驚いた記憶がある。
えーっ
そうなるのー
って。
で
最近コンビニでふとこの作品のDVDを発見し
値段もなんと1,000円と安かったので
購入して久しぶりに観た。
す、すごい。
ブラッド・ピット演じるタイラーと
エドワード・ノートン演じる主人公(ナレーター)。
この二人の関係も知っているんだけど
知った上で観てもとにかく食い入るように観た。
タイラーの肉体美と
主人公たちを動機付ける激しいアジテーション。
こんなアンチ・ヒーローが目の前に現れたら
ぼくだって着いていっちゃうよ。
非常識にも程がある
言動だけど
そのひとつひとつが
実に魅力的。
野生的で知的。
暴力描写は個人的には好きではないけれども
生身の魂のぶつかり合いを暗喩していると思えば
それも躍動的。
あらためて観ると
イケアの家具とか
コーヒーエネマとか
自動車メーカーのリコール判断とか
当時としては新鮮な情報も盛りだくさん。
エドワード・ノートンの
不眠症で迷走する
現代的なエリート・サラリーマンぶりも
迫真の演技だった。
ヘレナ・ボナム・カーター演じるマーラとの
夜のサークルの奪い合いとか
不思議で病的で
でも現実社会にもこういうのはありそう
だと思えた。
タイラーと主人公が一緒に暮らす
廃墟のアパートの居心地悪さのアートも
すごく素敵。
やっぱり名作ですよね。
-ファイト・クラブ-
デイビッド・フィンチャー監督
ブラッド・ピット
エドワード・ノートン
ヘレナ・ボナム・カーター