手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく- | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

映画を観てきました。


コミックを改めて読み直して

それから映画を観ました。


全7部のうち

シッダールタが城を出る第二部までの

物語を映画用に改変、再構築して

描いています。


だから

コミックとは幾分異なる設定になっています。


コミックでの遊びの要素を完全に排して

シリアスな物語に仕上げられていました。


どうしても

大作を2時間の枠組みで映画化すると

説明不足で唐突感のある演出になってしまうので

読み直してから映画を観て

正解でした。


コミックの感想は

あらためて書きたいと思います。


映画は

アニメーションが美しくて

そこが良かったです。


手塚治虫さんは

漫画的な絵柄なんですが

そのオリジナルキャラの雰囲気を壊さずに

シリアスで美しい絵柄をつくりだしていて

新たな魅力でした。


声優のみなさんも豪華。


チャプラには堺雅人さん

シッダールタには吉岡秀隆さん


そしてなによりも

ナレーションとチャプラの母の

吉永小百合さんが

とても美しい声でした。


存在感があるなあ。




ぼくはいい映画だと思ったので

ぜひ予定通り

全7部を完全映画化してほしいですが

いかんせん

映画の興行としてはあまり振るわなかったのか

どうも成功していないようで

ぼくが観た映画館では

わずか1ヶ月で上映終了で

しかも今日なんかは

1日に1回だけの上映で

13~14人しか入場していませんでした。


ターゲットが絞れていなかったからなんでしょうかね。


手塚治虫さんの作品といえども

宗教系の匂いがすると

日本人は忌避してしまうのでしょうか。


哲学的な要素を持ちつつも

よく出来た娯楽作品なんですけどね。




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