ハーバード白熱教室 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

何週間か前にちらっと見て

面白かったのだが

結構真剣にテレビの前に座ることを

要求される番組なので

その後ご遠慮申し上げていました。


でも

最近のアメーバニュースかなんかで

本当かどうか

この番組が静かな話題になっている

ということでだったので

最終回の今日

観てみました。


NHK教育で放送していた

アメリカの名門ハーバード大学で

最も人気のある授業

サンデル教授の

「ジャスティス(正義)」

です。


政治哲学の授業なんですが

実にスリリングな知の冒険

という感じで

疲れはしましたが

楽しかったです。


で別に試験もレポートもない

気軽な天麩羅学生の立場で

この授業をまとめると


これが正解


っていうのはないとしても

それぞれの考え方や立場の意味を

吟味し続けることを諦めなければ

自分たちの共通理解の範囲が広がり

世界の安定につながるってことでしょうか。


自分とは意見は違うけど

自分に害はないから

どうぞご自由に


っていう姿勢は

一見寛容なように見えて

結局は


あなたとわたしは

金輪際分かり合わなくて結構


っていいながら世界を閉じることに

ほかならないと。


あと

先生の授業の狙いが

それまで安心してすがっていた

各自の価値観を脅かし不安定にさせる

危険をはらみながらも

それによって

各自の世界を広げることにつながる

っていう最後の締めの言葉は

感動的でした。


おとなになった今だから

こういう授業のありがたみが

分かるんだよね。


学生時代は

いかに授業料を無駄に費やしていたことか。


まあ

それはそれで楽しかったわけですが。