ONE PIECE 巻58〝この時代の名を〝白ひげ〟と呼ぶ〟 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

前巻に引き続き

今巻もめまぐるしい展開。


1話目と最終話の落差が激しすぎで

目が離せないほどおもしろくて

しんどかったです。


大将赤犬は

えげつないですね。


赤犬が

海賊に対して

あれほどまでに憎しみを抱いている

理由を教えてくれる

エピソードなども

いずれ挿入されるでしょうか?


でもよく考えると

海軍は民衆の味方のはずなので

どんな非情な手に訴えようと

悪者である海賊を滅ぼしてくれるのなら

頼もしいはずですよね。


そして白ひげたちを応援したくなるんですが

これもよく考えると

海賊ですから悪者なんですよね。


悪者を応援しちゃいけません。


ワンピースの世界観は

よく考えると複雑ですね。


世界政府

海軍

王下七武海

四皇

革命軍


世界政府っていうのが

そもそも胡散臭い存在。


それぞれの勢力が微妙なバランスで

世界の秩序を維持している感じです。


どれかが極端に力をつけると

バランスが一気に乱れて

混沌の時代がはじまるかも。


前巻でドフラミンゴがいったように

正義が勝つのはあたりまえ

なぜなら勝ったものが正義だから

っていうのも一面の真理です。


どう考えても間違っている

勝者もいますけどね。


暴力を肯定するつもりはさらさらありませんが

現実の社会でも

この微妙な力関係が

ぼくらの世界を安定させているのかもしれません。


けれども

そういう複雑な力関係にひきずられることなく

優しい気持ちで

悔いを残さないように

自分のやりたいようにやる

っていうルフィの姿に憧れます。




-ONE PIECE 巻58〝この時代の名を〝白ひげ〟と呼ぶ〟-

尾田栄一郎