下は
ミステリの要素が
展開。
主人公はソフィーではなかった?
いや、やっぱりソフィー?
松本侑子さんの書評
本書には大胆な入れ子細工が
仕掛けられている
とはまさに言い得て妙。
問い続けていく哲学者たち。
テーゼ
アンチテーゼ
ジンテーゼ
立てられ
批判され
壊され
再び立てられ。
繰り返す作業により
強化されているのか
ただ繰り返しているのか。
ぼくたちは
歴史上の
数々の哲学者たちの考え方から
自分にフィットする考え方を
拝借して
自分の行動の仕方を
決めることができる。
よりどりみどり。
誰が正しいっていうのは
無論なくて。
不条理とか
シュールレアリスムとか
定義付けられた当時は
斬新だった発想も
時の経過とともに価値は変わり。
不条理以上に
不条理な現実社会
超現実を超えた現実社会
とにかくなんでもアリの
世の中が現出している。
脳(精神)の世界と
身体(物質)の世界の
勢力争い。
脳が勝ちすぎると
身体がルネッサンス。
身体が勝ちすぎると
脳がリベンジ。
最適なバランスなんてなくて
常にバランスが変わっていくことこそが
バランスがとれている状態という構造。
宇宙目線から
超微細物質目線から
わたし
をみつめつつ。
とにかく
哲学を俯瞰するのに
もってこいの本書。
一度読んで
ハイ、分かりました
とはいかないので
山川出版社の
日本史
世界史
に並べて
常備書
として
ことあるごとに
ページを繰りたい。
できれば
章ごとに
自分なりにまとめてみたいとも
思いつつ。
好きな人に
お勧めしたくなる本ですが
やっぱり
相手の好みとタイミングは
見極めが必要です。
ちなみに
ぼくのお勧めの読み方は
あいだに他の本も読みながら
1箇月くらいかけて読む
っていう読み方です。
-ソフィーの世界 下-
ヨースタイン・ゴルデル