疎外感
周囲に受け入れられない感じ
ぼくはみんなのことが嫌いじゃないけど
みんなはぼくのことを気味悪がっているみたい
目には見えない
言葉にも表されない
周囲の暗黙のルール
母親が死んで涙を流さなかったら
嘘ですか
母親が死んだ翌日に恋人と泳ぎに行ったら
嘘ですか
ぼくは母を愛していた
だけど涙を流すのには違和感があった
恋人と泳いで慰められたかった
母親が死んだら泣き崩れて
悲嘆に暮れる
そんな周囲の暗黙のルールに従って
みんな演技をしている
やがて演技をしていることすら忘れて
自分の気持ちに正直に生きたいぼくは
誰からも異邦人
だけどそれでもときにはぼくのことを
理解してくれるひとがいる
愛してくれるひとがいる
熱い太陽と砂浜
ぼくは確かに幸福だ