異邦人 | (本好きな)かめのあゆみ

(本好きな)かめのあゆみ

かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

疎外感

周囲に受け入れられない感じ


ぼくはみんなのことが嫌いじゃないけど

みんなはぼくのことを気味悪がっているみたい


目には見えない

言葉にも表されない

周囲の暗黙のルール


母親が死んで涙を流さなかったら

嘘ですか


母親が死んだ翌日に恋人と泳ぎに行ったら

嘘ですか


ぼくは母を愛していた


だけど涙を流すのには違和感があった

恋人と泳いで慰められたかった


母親が死んだら泣き崩れて

悲嘆に暮れる


そんな周囲の暗黙のルールに従って

みんな演技をしている

やがて演技をしていることすら忘れて


自分の気持ちに正直に生きたいぼくは

誰からも異邦人


だけどそれでもときにはぼくのことを

理解してくれるひとがいる

愛してくれるひとがいる


熱い太陽と砂浜

ぼくは確かに幸福だ