屁理屈もここまでくれば立派
拍手
屁理屈とは言い過ぎかもしれないが
時に無茶や強引な展開も合わせて
反論が難しい論理展開
何を思ってここまで徹底したのか
生命を賭けてまで
無知の知
知ったかぶりを許さない姿勢
時の権威を悉く失墜させていく爽快感
若者が傾倒していくのもうなずける
現在の権威が揃いも揃って
表向き大衆迎合の姿勢なので
ソークラテースが現れる余地がない
けれど若者はソークラテースを待ち侘びている
それはともかく
秀逸なのは死生観
死とは
肉体の呪縛から
魂が解放され
神に近づくことである
個人的には
死ねば肉体も魂もあったもんじゃないと
思うが
あるのは生者の魂の中の死者のみかと
-ソークラテースの弁明、クリトーン、パイドーン-
プラトーン
田中美知太郎 池田美恵 訳