
僕は東京が大嫌いです。
毎朝電車に乗れば、無表情の人間たちがいて、
ぎゅうぎゅうに押し込まれた山手線内では
無表情な人達が我が先と出口に急いで人にぶつかっても
なんとも思っていない顔で出て行く。
東京の朝はみんな同じ方向に歩いて、
みんな同じ顔して、生きている感じがしない人達がたくさんいる。
だから僕は嫌いなのだ。
朝から東京はこんな感じで嫌気が差す。
この気持ちは前々から変わらない。
こんな東京が大嫌いでしょうがない。
嫌いなものがたくさんある東京。
でも、その中で時折好きなものを見つける瞬間もある。
何気ないことだけど、
あれだけ夜空に星がない東京でも、
昼間の空がキレイだった。
こんな東京だけど、
そんなところは好きだ。
夜になれば、若いヤツラが集まって
楽しいことにしがみつく。
夜更かしして笑っているよ。
東京はどうしようもない。
いいこともあれば、
嫌いなところもある。
そんな東京でオレは生きている。
嫌いで嫌いでしょうがないけど、
時折キレイなものが生まれる瞬間を
見せつける東京で生きている。