中学二年生ぐらいだろうか、
あまりにも衝撃的な音楽に出会った。
黒夢。
清春、人時の2人組の"ロックバンド"だ。
今まで体験したことがない音楽にオレの心は奪われた。
一瞬にしてその世界に夢中になり、彼らの音楽を聴きまくった。
人生始めてのライブも地元のホールで行われた彼らのライブだった。
ライブのなんたるかであったり、ライブの楽しみ方を学んだのも彼らのライブから教わった。
自分が黒夢の音楽を聴き始めたあたりから
彼らはライブを狂ったように行い始めた。
年間100本を超えるライブをしていたのも今思えば、すごい数だ。
ほぼインディーズのバンド並み(いや、それ以上かもしれない)のライブ活動は
絶対的なライブパフォーマンスを全国に見せつけた。
しかし、その黒夢が無期限活動休止という形でその歩みを止めたのは、
オレが高校二年生のころだったか。
あまりにも衝撃的な事実を目の前に突きつけられた。
涙を流したんだと思う。
自分の好きなバンドの音楽がもう聴けなくなる。
いや、それ以上だ。ライブがもう見れなくなるのは本当に悲しかった。
今みたいに、再結成なんてことすら思えなかった。
完璧に自分の憧れだった。
彼らのファッションであったり、
音楽であったり、彼らの全てが自分の憧れだった。
それが無期限活動休止。
そして、あれから10年が経ち、一夜限りの黒夢のライブが日本武道館で行われた。
その1年後の現在。
黒夢は完璧に再結成、いや再始動した。
YouTubeの動画を見ても分かるけど、
彼らは変わっていないように見えた。
どっか尖っている彼らの音の奥に潜んでいるもの。
ずっとずっとあのままだ。
自分の憧れは今も走っている。
その姿にいつも心奪われ、
いつだって僕をあの頃の少年にしてくれる。
たった1分の動画でいろんなことを感じて、思い出した。
彼らはまた走り始める。
その走っていく軌跡をまた見れると思うと、
胸がわくわくしてならない。
2月26日のライブには行けないけど、
最高のライブパフォーマンスがまた目の前で見ることができるのかと思うと、
本当に楽しみでたまらない。
またあの頃のようにライブハウスで
唯一無二の音で夜を揺らしたい。