普段はコンパクトなのに、いざという時に膨らんで
釣り人の命を助けてくれる膨脹式ライフジャケット
でも、その作動の仕組みを知っている方は少ないのではないでしょうか。
んな訳のわからんモンに命を預けられるか!!
ということで
今回はBLUESTORMの膨脹式救命胴衣に広く搭載されている
アメリカのハルキーロバーツ社製充気装置(センサー)に焦点を当てて
実際に製品を分解しながら解説を行いたいと思います。
ライフジャケット解体ショーの始まりや^^
今回分解されてしまう被害者はこちら
Halkey-Roberts社製V90000型充気装置
膨脹式の代表的なモデルBSJ-2520RS、5520RS等に搭載されているモデルです。
このハルキーロバーツ社とは、ライフジャケットの装置の他に
医療機器のパーツを製造する、信頼あるメーカーです。
近年は形状のみを真似した模倣品も流通しているため注意が必要です。
ネットで格安販売されている膨脹式なんかに多いデス。
それでは始めていきましょう!
まずはセンサーの入ってるクリアキャップから
透明な筒の部分をペットボトルの蓋を開けるように
くるくる回すと・・・
センサーボビン(パイン飴みたいなやつ)とクリアキャップが外れます。
このクリアキャップにはインジケーターが付いており
キャップ先端がグリーンの場合はセンサー部異常なし。(ボンベの確認は別途必要)
レッドが見える場合は
キャップが緩んでいたり
センサーが作動済み
といった具合にセンサー部分の異常を知らせる重要な役目を担っています。
一部のモデルではこのインジケーターをカバーの外から確認できる様
確認用のウインドウを備えているモデルも存在します。
↑の写真の様にインジケーターがレッドになっている方は
すぐに点検を行ってください。命にかかわります。
ここまでは通常の点検作業ですが
ここからはクリアキャップを破壊します。
※大変危険ですのでユーザーの皆様は
絶対に真似しないでください。
何の罪もないクリアキャップを
ニッパーなりハンマーなりで破壊します
案外壊れないので苦戦しつつ・・・
解体完了^^
クリアキャップの中に入っている主要なパーツは
左からピンを押しだす棒、スプリング、グリーンとレッドのインジケーターです。
中でもひときわ目を引くのがゴン太のスプリング!
金属製ボンベの封版に穴を開けるため
フィッシングショーでも体験していただきましたが
このスプリングマジで強いです 汗
人間の指の力では絶対に縮められません!
可能なのは漫画グラップラー刃牙の花山薫くらいでしょう。(知らんがな)
このスプリング、錆にも比較的強いので海辺の使用にも対応できます。
※海水につかったら清水で洗って下さい。
装置の中でこのスプリングは
レッドとグリーンのインジケーターの間に挟まれています
合体だぁ!
アッー!
ハウジングにボビンを入れクリアキャップを閉める際に
ばねが少しづつ圧縮されます。
↓閉めることでレッドからグリーンに
インジケーターのグリーンはセンサーの状態と
スプリングが圧縮されている事を示しているわけなんですねぇ・・・
このクリアキャップは、斜めにねじ込むと割れることがあります。
取り付けはまっすぐにお願いします。
一応パーツでの販売が有りますが、定価は無いので、必要な方は釣具店さんに聞いてみてください。
2000円はしないと思います。多分・・・・
その2に続く
営業部酒井