2023年、元旦の主要4紙の1面を比較
2023年、元旦の主要4紙の1面を比較
※昨年の場合
元旦の主要4紙の1面を比較〜コロナ感染爆発の危機感が感じられない!
https://ameblo.jp/takashihara/entry-12647652535.html
2023年の元旦の大手4紙、一面を比較してみると、世相がはっきり表れている。
まず、4紙共通して、コロナ第8波の記事が一面に全くない。
毎日のように数百人の患者が死亡し続けている、今まさに危機の最中であるということが、新聞の見出しからは消し去られている。
さて、順番に見ていこう。
産経新聞。これは意外だが、日韓関係のボトルネックである徴用工問題が、一面下側で大きく目立つ。しかも韓国側からの解決提案を載せることで、少なくとも今年は日韓関係を改善させなければ、という主張が垣間見える。嫌韓の急先鋒だった産経にしてはなかなかよい。
次に、読売。これもわかりやすく、ミサイル防衛の面で日韓の協力関係を大きく取り上げている。
毎日。こちらは日台関係でスクープを一面に出す。中国軍対策で日台間に秘密回線があるというもの。もう一つ、目を引くのが新成人の最少人数更新。どちらも国の危機をストレートに象徴する紙面だ。
朝日は、やはり自称?クオリティペーパーらしく、文芸・文化で一面を埋める。それも、ノーベル文学賞作家のウクライナ出身・アレクエーヴィッチのインタビューを、一面から二面へ続けて載せている。
大手紙の文化欄比較で面白かったのが、この朝日と、一方は産経だ。朝日がノーベル文学賞作家なら、産経はなんと、歴史学者(最近はタレント化しているが)の磯田道史を岸田総理と対談させている。
この対談、話が全く噛み合っていない点でも面白いが、磯田氏はなんとか岸田総理に話を合わせようと懸命だ。
唯一、話が噛み合う?のが今年の大河ドラマでもある徳川家康について。なんと、驚いたことに岸田総理は最近、山岡宗八『徳川家康』を全巻読破したのだという。
そこで磯田氏は家康の歴史的位置づけと魅力を語るのだが、それはまるで岸田総理が家康のような長期政権の権力者となるよう励ましているようにも読めて、全くげんなりさせられた。
ところで、岸田総理が語る小説『徳川家康』の感想が、どうも的外れで、本当にこの長い小説を読んだのか?と疑わしい。実はあらすじしか読んでいないのではないか?
山岡宗八の描いた家康像は、一般に流布したずるい狸親父イメージを、平和の希求者としてかなりデフォルメしたところに魅力がある。だが岸田総理には、そこのところが伝わらなかったようだ。せっかく平和主義者の家康のイメージを学ぶ機会があったのに、岸田総理はむしろ真逆に侵略者としての日本を作ろうとしているのは、残念なことだ。
元旦の新聞比較・番外編
毎日新聞の「維新の会推し」にうんざり。
もはや大阪府民は争点などではなく、維新の会支配下の圧政・悲惨から逃げたいのだ。コロナ死者日本一をやらかした維新の会の政治は、市民の命の犠牲の上に成り立つ。各党はなんとしても反・維新の知事&市長候補を共同擁立してくれ。